「僕はそうは思いません。なぜなら、国民に生活を補償するのは、国の本来の義務だからです」

 樋口さんはこうも言う。

「国の政策に国民がきちんと意見を言い、政府が耳を傾ける。そのような土壌なくして、成熟した国家は育たないのではないでしょうか」

 当事者たちの声は、国に届くのか。(本誌・松岡瑛理)

※週刊朝日オンライン限定記事