巨人の育成枠外国人選手、モタの人気が急上昇中のワケ 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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巨人の育成枠外国人選手、モタの人気が急上昇中のワケ

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牧忠則週刊朝日
巨人のモタ(C)朝日新聞社

巨人のモタ(C)朝日新聞社

 巨人で今、最も注目を集めているのが育成枠のイスラエル・モタだ。宮崎の春季キャンプは2軍スタートだったが、紅白戦で打率4割の好成績を残し、第2クール終了後の2月9日に1軍昇格が決まった。

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 他球団のスコアラーは、モタを見て警戒を口にする。

「育成選手からブレークした広島のサビエル・バティスタに似ていますね。スイングスピードが速くて飛距離もすごい。まだまだ粗さがあるので確実性を身に付けなければいけないですが、入団した昨年から日本野球に適応して日に日に良くなっている。支配下昇格して開幕スタメンで出場する可能性は十分あります」

 ドミニカ共和国出身の24歳。2013~17年まで大リーグ・ナショナルズ傘下のマイナーチームでプレーしていた。だが、メジャー昇格はかなわず、17年に巨人のトライアウトを受験して不合格に。18年は「巨人でプレーしたい」と浪人生活を送り、再受験して育成選手で合格を勝ち取った。

 昨年はファームで22試合に出場し、打率3割1分3厘、1本塁打。明るい性格と片言の日本語ですっかりチームに溶け込み、ファンの心もつかんでいる。

 巨人の公式チャンネルでは、春季キャンプの様子を伝える動画で主役になっている。阿部慎之助2軍監督のマンツーマン指導で苦悶(くもん)の表情を浮かべて倒れ込んだり、「トイレ、トイレ」と逃げようとしたりする姿に、「モタかわいいな笑」がコメント欄の人気ワードで多数書き込まれた。

「ジャパニーズ・ドリーム」をつかみたいから、誰よりも貪欲(どんよく)だ。4日の1軍対ファームの紅白戦では、高田萌生の直球に空振り三振を喫すると、打席で地団太を踏んで悔しがった。喜怒哀楽を表に出す選手が少なくなったなか、珍しい光景にスタンドがどよめいた。

 打撃だけではない。紅白戦では、外野の守備で「レーザービーム」を披露した。ただ、外野は左翼・亀井善行、中堅・丸佳浩、右翼は新外国人のヘラルド・パーラで固める公算が大きい。チャンスがあるのは、レギュラー不在の一塁だ。原辰徳監督が期待の若手として名前を挙げていた北村拓己が第3クールからファーム降格。復活を期す中島宏之や、本職は外野で人生初の一塁守備に取り組んでいる陽岱鋼がライバルになる。

 すでに支配下昇格は「時間の問題」という声も上がる。年俸225万円の秘密兵器は巨人の命運を握るキーマンになるかもしれない。(牧忠則)


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