“万病の元”「ゴースト血管」を健康に戻すには…? (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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“万病の元”「ゴースト血管」を健康に戻すには…?

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鈴木裕也週刊朝日#ヘルス
「血管美人」で見た正常な血管(左)とゴースト化した血管=提供・あっと株式会社

「血管美人」で見た正常な血管(左)とゴースト化した血管=提供・あっと株式会社

血管の健康度チェック (週刊朝日2020年2月21日号より)

血管の健康度チェック (週刊朝日2020年2月21日号より)

「ゴースト血管」が話題になっている。NHKスペシャルをはじめ、多くのテレビ番組が「ゴースト血管は危ない」といい、関連書籍も多数出版されている。自分は大丈夫なのかと不安に駆られた人が毛細血管の状態を測定できる機器を求め、メーカーに問い合わせが殺到。問題のゴースト血管、はたしてどれほど恐ろしいのか?

【チェックリスト】血管の健康度チェックはこちら

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 まるで「ゴースト血管狂騒曲」だった。ゴースト血管は怖いという風潮が広まり、多くの人が自分も血管の具合をチェックしたいと考え、毛細血管測定器を開発した企業に問い合わせたのだ。対応に追われることになったのは、自分の毛細血管の状態を映像で見ることができる毛細血管スコープ「血管美人」を開発したあっと株式会社(大阪市)。ほとんどの問い合わせが、「どこに行けば、血管美人を利用できるのか」というものだった。

 東京・銀座で血管美人を体験した60代の女性は、「冷え性気味なので心配でしょうがなかった。測定できる場所で測定したら、ちゃんと血管が生きていてホッとした」と話す。

 別の60代の女性は、「ショックでした。予感はしていたけど、本当にゴースト化しているとは。今日からさっそく、生活改善します」と言う。

 こうした口コミがネットで広まり、同社にはさらに問い合わせが寄せられた。そのため、同社は昨年、近所で毛細血管を測定できる場所や自分の血管の情報を取得できるアプリ「血管ナビ」を作成し、この騒ぎに対応することにした。

 そもそも、ゴースト血管とはどんなものか? 大阪大学微生物病研究所の高倉伸幸教授によると、人の血管の99%を占めるのが、体の隅々まで張り巡らされている毛細血管。その太さは髪の毛の10分の1程度で、全身の毛細血管をつなげると地球2周半分の長さに相当する10万キロにもなる。体の隅々までに新鮮な酸素と栄養を届け、老廃物を回収する役目を果たしている。

 だが、この大切な毛細血管、非常にもろく、さまざまな原因で傷つき、劣化し、血流が悪くなってしまう。血管があるのに血液が流れなくなった毛細血管のことを、「ゴースト血管」という。これを放置すると、毛細血管が消滅してしまうこともあり、老化の原因となる。

 毛細血管がゴースト化すると、酸素や栄養が行き渡らず、細胞が活性化されなくなり、組織が破壊されてしまうリスクが高くなる。そのためさまざまな悪影響が生じる。


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