例年通り、まもなくロサンゼルスの自宅に戻ります。とりあえずは肩のリハビリに専念します。ゆっくり過ごしたいなと思いますね。

 年末の12月22日には「丸山茂樹ジュニアファンデーション Xmas Golf for Kids in PGMゴルフアカデミー銀座」を開かせていただきました。小1から小4までの男女24人の子どもたちが参加してくれて、シミュレーターを使って9ホールのラウンドをやったり、ドラコンやニアピンで競いました。シミュレーターを使うと、ゲーム感覚で楽しいのかな? めちゃくちゃ盛り上がってました。ツアープロコーチの内藤雄士(50)、時松隆光(26)と渡邉彩香(26)の両プロも手伝ってくれました。ありがたい話です。

 今回改めて感じたのは、クラブの進化で、子どもたちのスイングが速いんですよ。すごいスピードで振れる。僕らの子どものころは父親のクラブを切って使ってたんで、重かったんです。ゆっくりゆっくり打ってたんですね。でもいまの子たちはビュン、ビュンッて。自分たちに合ったクラブがありますから。脳みその中は、脳の伝達としてはすごいスピードでクラブが振れるっていうふうに認識されてると思うんですね。我々の時代とは、まったく別の競技ですよ。

 もちろん今年もマルジュニアを通じて、ジュニア世代への普及、育成に力を入れていきたいと思ってます。なかなか思ったことを実現させるのは難しいですけど、始めてからの20年を思えば、いろんな意味で進歩したと思いますし、また長い目で見て頑張っていきたいなと思います。

週刊朝日  2020年1月17日号

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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