警察庁幹部はタクシー業界の問題点も指摘する。

「白タクが横行するのは、正規のタクシーがピーク時の需要に対応できていないからだろう。いまだにJRの、ある駅前には1万以下の客を拒否する運転手が固まっている。タクシー業界が警察と連携して取り締まりの強化を図るのは当然だが、現状では成果があがっていない。タクシー業界のサービス向上と、より効率的に取り締まりができるような方策を考えるべきだろう」

 社会情勢を反映しているとも言える今回の白タクの摘発。警察当局は引き続き取り締まりを強化する方針だ。(本誌・野田太郎)

※週刊朝日オンライン限定記事