現在はJTが提供する車両が中心だが、ゆくゆくは拡充を考えている。

「たとえば化粧品会社さんの提供でしたら、車内で化粧品を試せるとか、飲料メーカーさんであればドリンクやアルコールを飲めるというふうに、サービス内容はさまざまに広がると考えています。実際に興味を示していただいている企業さんは数多くあります」(担当者)

 アプリに登録する際に答えたアンケートによって、利用者の嗜好などを分析。将来的には利用者の属性にあった車両を配車することを目指す。

「理想は東京中、日本中で広告体験ができる“無料ハイヤー”が走り、“未来の移動”が実現すること」(担当者)

 nommocの社名の由来を聞くと、「common(一般的)をひっくり返した」という。“移動を無料に”。常識をひっくり返すその取り組み、試してみてはいかがだろうか。(本誌 秦正理)

※週刊朝日オンライン限定記事

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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