※写真はイメージです (Getty Images)
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 故・ジャニー喜多川氏演出作品でのパフォーマンスや音楽活動に加え、映画、舞台、バラエティーなど幅広い分野で活躍するA.B.C‐Z。代表作でもある舞台「ジャニーズ伝説」がパワーアップして帰ってきた。父として慕ったジャニーさんが旅立った年であり、5回目の上演という節目を迎えた。特別な思いで舞台に挑むメンバーに迫った。

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 舞台「ジャニーズ伝説」は、ジャニーズ事務所の初代グループ「ジャニーズ」が、エンターテインメントの高みを目指し、アメリカで奮闘する姿を描いた物語。「ジャニーズ」結成50周年にあたる2013年の初演以来、主演をA.B.C‐Zが務めている。

──「ジャニーズ伝説」という作品が誕生した経緯は。

戸塚:ジャニーズ結成50周年という節目に、何かをやろうって話になったんだよね。当時の資料もたくさん残ってるし、ジャニーさんも「やろうよ」って。

塚田:でも改まってやろうよっていうより、いつもどおり、日常の会話の延長線上だったよね。

河合:そうそう。最初はジャニーズ事務所の初代である「ジャニーズ」を、俺たちが演じていいの?って不安で、ジャニーさんに聞きました。そしたら「ユーたちでいいんだよ」って。ジャニーさんも昔のことについて話したかったのか、稽古を始めて1週間ぐらいは、ずーっとジャニーさんの昔話を聞いてました(笑)。

橋本:ハハハ、そうだったよね。合間に蕎麦やうどんをすすりながら、ずっと話を聞いたよね(笑)。

戸塚:50年前のことなのに、ジャニーさん、めちゃめちゃ鮮明に当時のことを覚えてましたよ。固有名詞もバンバン出てきたし、「あの時は○○が運転してた」とか、すっごい細かいところまで覚えてて。

塚田:そうそう、細かいセリフは、自分たちで考えたりもしてたんですけど、ジャニーさんから「その時、そんな会話してないよ」って指摘されたりね(笑)。記憶力、すげえ!って。

河合:基本の台本の軸は、ジャニーさんがいなかったら作れなかったよね。まさにジャニーさんの話を台本にした感じなんです。

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