青木:僕が女房と一緒になったときに、「ジョエンがどうするかは彼女に選ばせたい。ついてくるならすぐ養子縁組するから」と言って、ついてきたからすぐ養子縁組したの。

林:躊躇(ちゅうちょ)なくそこまでやってあげる人、なかなかいないと思いますよ。

青木:娘は他人だと思ってないからね。好きになった女房の子どもなんだから、俺の子どもと一緒だと考えてるんで。

林:素晴らしいです。もうお孫さんはできたんですか。

青木:いやァ、いないんだよ。結婚1回してやめちゃったから。

林:お父さん、いまだにお小遣いをあげちゃったりして。

青木:お小遣いはたまにあげています。

林:写真で見ただけですけど、お嬢さん、とてもきれいな方。

青木:童顔ですよ。

林:奥さまとは今も仲良くていらっしゃって。

青木:もちろん。「行ってくるね」ってキスして出てきますから。今朝もそう。

林:えっ……。なんでそんなに仲いいんですか。

青木:仲いいっていうか、そういうことをぜんぜん恥ずかしいと思わないんだよね。女子プロの子とも「おめでとう」ってハグしますよ。ほんとに親しい人だと、ほっぺにキスしますから、僕。

林:日本人の男性でそういうことができる人、なかなかいないです。

青木:でしょ。僕は恥ずかしいと思ったことがない。

(構成/本誌・松岡かすみ)

週刊朝日  2019年10月18日号より抜粋