イオン系列店で使える「ジージーワオン」カード、セブン&アイ・ホールディングスの「シニアナナコ」カード、東京都シルバーパス
イオン系列店で使える「ジージーワオン」カード、セブン&アイ・ホールディングスの「シニアナナコ」カード、東京都シルバーパス
シニア向けの主な割引・優遇サービス 1/3(週刊朝日2019年6月21日号より)
シニア向けの主な割引・優遇サービス 1/3(週刊朝日2019年6月21日号より)
シニア向けの主な割引・優遇サービス 2/3(週刊朝日2019年6月21日号より)
シニア向けの主な割引・優遇サービス 2/3(週刊朝日2019年6月21日号より)
シニア向けの主な割引・優遇サービス 3/3(週刊朝日2019年6月21日号より)
シニア向けの主な割引・優遇サービス 3/3(週刊朝日2019年6月21日号より)

 人生100年時代、お金が不安という人も多い。そんな人にぜひ知ってもらいたいのが高齢者向けの割引・優遇サービス。うまくいけば、月数千円から数万円はお得になることも。

【シニア向けの主な割引・優遇サービスはこちら】

「年金が目減りするなか寿命は延びて、高齢者の生活は苦しくなっています。余裕のある暮らしを実現するには、やれる節約はなんでもやるべきです」

 老後の家計について詳しい、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんはこう指摘する。

 総務省の家計調査によると、高齢夫婦無職世帯の平均月収は20万9198円。これに対し支出は26万3717円で、毎月5万円を超える赤字。収入のほとんどは年金が占めるため増えにくい。赤字は預金などを取り崩して埋めている。10月には消費増税が予定され、社会保険の負担も増えている。老後の暮らしの不安は高まるばかりだ。

 畠中さんの言うように、節約を徹底して乗り切るしかない。そこで注目されるのが、企業などが提供している高齢者向けの割引・優遇サービス。

 節約アドバイザーとして知られるファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは、こう話す。

「高齢者は企業にとって大事な消費者層です。割引・優遇サービスの種類は広がっています。最近は対象となる年齢についても、50代以上など60、70代から引き下げる傾向があります」

 まず外せないのが、普段から利用するスーパーなどのサービスだ。

 セブン&アイ・ホールディングスは、60歳以上限定の「シニアナナコ」カードを発行している。事前にお金をチャージすることで、電子マネーとして使える。それに加え、イトーヨーカドーで毎月15、25日に実施する「シニアナナコデー」には5%割引を受けられる。

 イオン系列店で使える55歳以上限定の「ジージーワオン」カードもある。毎月15日の「ジージー感謝デー」には5%割引がある。

 スーパーでは割引のほかに購入額に応じてポイント還元も受けられる。イオン系列店では、65歳以上向けの「ゆうゆうワオン」がある。感謝デーに3千円以上の買い物で、「ワオンポイント」が100ポイントもらえる。

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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