浅田美代子「毒の部分も好きでした」 樹木希林さんの“置き土産”とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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浅田美代子「毒の部分も好きでした」 樹木希林さんの“置き土産”とは?

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菊地陽子週刊朝日
浅田美代子(あさだ・みよこ)/1956年生まれ。東京都出身。オーディションで2万5000人の中から選ばれ、73年国民的ドラマ「時間ですよ」でデビュー。挿入歌「赤い風船」も大ヒット。以降、ドラマ、映画、舞台、バラエティーと幅広く活躍 (取材・文/菊地陽子 撮影/遠崎智宏 ヘアメイク/新井克英)

浅田美代子(あさだ・みよこ)/1956年生まれ。東京都出身。オーディションで2万5000人の中から選ばれ、73年国民的ドラマ「時間ですよ」でデビュー。挿入歌「赤い風船」も大ヒット。以降、ドラマ、映画、舞台、バラエティーと幅広く活躍 (取材・文/菊地陽子 撮影/遠崎智宏 ヘアメイク/新井克英)

 樹木希林さんとは、よく一緒にテレビを観ていた浅田美代子さん。女性犯罪者がワイドショーを賑わすたびに、樹木さんからは「明るいお母さん役もいいけど、そろそろ、こういう女を演じてみるのもいいんじゃない?」と言われた。そのたびに浅田さんは、「私には(話が)来ないわよ」と、軽く受け流していた。

「希林さんとは、デビュー作の『時間ですよ』から『寺内貫太郎一家』のシリーズも含めて、一緒にいる時間がすごく長かった。以来、仲良くさせていただいていたんですが、希林さんの中では、私に対して、『演出家の久世(光彦)さんの元で揉まれたことをもっと生かせるんじゃないか』という思いがあったのでしょうか。特に、『釣りバカ日誌』のあと、私に、役者としてもう一歩進んでほしいと思っていたようです」

 2017年に巨額の投資詐欺を働いた女性の事件が連日報道された。そのときも、樹木さんは、「これ、できるんじゃない?」と言った。

「『そうねぇ』なんてこのときも軽く流していたら、希林さんが、映画化に向けて水面下で動いてくれていたんです。『プロデューサーは奥山和由さんで、監督の日比(遊一)さんは、高倉健さんのドキュメンタリー映画を撮っている人で』とか。スタッフを全部決めてくれた上で、私には『撮影時間もあまり取れないし、キツいと思うけれど、ちょっとここで踏ん張りなさい』と。本当の愛情でやってくれたんだなと思いました」

「エリカ38」というタイトルも、樹木さんが決めた。演技に関しては、1カ所だけアドバイスがあった。

「私、動物愛護の活動もしているんですが、『そのときはすごくきちんとしゃべってる』って希林さんは言うんです。だから、『投資詐欺を働くときは、動物愛護の活動をしているときの、本気の感じでやって』と。久世さんからも、『ト書きに、“泣く”と書いてあってもそれは無視していい。形で泣く演技をするのは良くない。気持ちさえあれば、涙なんか出なくても伝わるんだから』と言われましたけど、考えてみれば、言ってることは同じなんですよね」


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