不思議なのはSNSのトラブルだけで、こんな奇怪な殺人に発展するものなのか。寄本容疑者を知る人はこう話す。

「彼は地元の会社で普通の仕事していますよ。スマホが好きでゲームにはまっていた。SNSを通じて友達がたくさんいたみたい。よくゲームで知り合った人と会うと話していた。けど、殺人事件に関わるなんて信じられない」

 一方、上村被告は妻の若菜容疑者が死んだという寄本容疑者のメールを信じて、葛原さんを殺害したとされる。

「家で寝ていた葛原さんに上村被告が『若菜を殺したのか』と確認しようとした。だが、眠っていた葛原さんが取り合わなかったために、腹を立てて殺したと話している。妻の若菜容疑者は生きており、寄本容疑者のメールが嘘だったと知ると、本当なのかと上村被告は絶句していた」(前出・捜査関係者)

 実に奇怪な事件の真相は法廷で明らかになるのだろうか。
(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事