道端アンジェリカが告白した乾癬 「肌が汚い」と言われる精神的負担に皮膚科医の思い (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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道端アンジェリカが告白した乾癬 「肌が汚い」と言われる精神的負担に皮膚科医の思い

連載「現役皮膚科医がつづる “患者さんと一緒に考えたいこと、伝えたいこと”」

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大塚篤司週刊朝日#ヘルス
大塚篤司/1976年生まれ。千葉県出身。医師・医学博士。2003年信州大学医学部卒業。2012年チューリッヒ大学病院客員研究員を経て2017年より京都大学医学部特定准教授。皮膚科専門医

大塚篤司/1976年生まれ。千葉県出身。医師・医学博士。2003年信州大学医学部卒業。2012年チューリッヒ大学病院客員研究員を経て2017年より京都大学医学部特定准教授。皮膚科専門医

皮膚病は他人から見えるため、かゆみや痛さに苦しむだけでなく、見た目のストレスもかかる(写真/getty images)

皮膚病は他人から見えるため、かゆみや痛さに苦しむだけでなく、見た目のストレスもかかる(写真/getty images)

 人気モデルの道端アンジェリカさんは、自身が「乾癬」(かんせん)という皮膚病であることを公表して話題となりました。京都大学医学部特定准教授で皮膚科医の大塚篤司医師が、有名人が自分の病気について公表することと乾癬について語ります。

*  *  *
 私は幼少期からほくろが多く、それがとても嫌でした。今でこそ気にいってますが、口元にある大きなほくろがコンプレックスでした。小学生の頃、そのほくろを爪でむしり取ろうとしたため授業中に血だらけになり、担任の先生から注意をうけた記憶があります。

 本人が気にしている外見的特徴を他人から指摘されるのはつらいものです。ましてや、からかわれたりすれば心に深い傷が残ります。

「大塚くん、あの絵誰が書いたか知ってる?」

 夏期講習の休み時間、塾講師に言われてのぞき込んだホワイトボードの裏の壁には、顔じゅうほくろだらけにデフォルメされた私の似顔絵がありました。

 小学生の私は、いじめにも似たいたずらに深く傷つきました。

 ほくろだけではありません。アトピー性皮膚炎のため、子どもの頃いじめられた経験を持つ方のお話を聞くことがあります。さらに、大人になってからも残念なことに皮膚病を揶揄(やゆ)する人がいます。

 皮膚病に罹患(りかん)している患者さんの中には「汚い」という心無い言葉を浴びせられたり、「汚い目」で見られた経験をされた方が多くいます。

 人気モデルの道端アンジェリカさんは、ネットで「肌が汚い」と言われ、乾癬(かんせん)という皮膚の病気であることを告白しました。

 乾癬とは、全身の皮膚に円形の赤みとそれを覆うような白いフケができる病気です。外的刺激によって皮疹が誘導されるため、ひじやひざなどのぶつかる部位に多く出現します。また、おでこや頭にフケが多く出たり爪が変形することもあるため、日常生活で他人の視線が気になり、精神的負担が大変かかる皮膚病です。

 乾癬は決して珍しい病気ではありません。日本では約40~50万人。世界では約1億人が罹患(りかん)しているとのデータがあります。欧米では、アトピー性皮膚炎より乾癬のほうが多いことが知られています。


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