安室奈美恵さん
安室奈美恵さん
週刊朝日が選ぶ2018年の流行語30(※順不同)(1/4、週刊朝日2018年11月2日号より)
週刊朝日が選ぶ2018年の流行語30(※順不同)

(1/4、週刊朝日2018年11月2日号より)

【週刊朝日が選ぶ2018年の流行語ベスト30はこちら】

週刊朝日が選ぶ2018年の流行語30(※順不同)(2/4、週刊朝日2018年11月2日号より)
週刊朝日が選ぶ2018年の流行語30(※順不同)

(2/4、週刊朝日2018年11月2日号より)

週刊朝日が選ぶ2018年の流行語30(※順不同)(3/4、週刊朝日2018年11月2日号より)
週刊朝日が選ぶ2018年の流行語30(※順不同)

(3/4、週刊朝日2018年11月2日号より)

週刊朝日が選ぶ2018年の流行語30(※順不同)(4/4、週刊朝日2018年11月2日号より)
週刊朝日が選ぶ2018年の流行語30(※順不同)

(4/4、週刊朝日2018年11月2日号より)

 毎年12月恒例の「新語・流行語大賞」の発表に先駆け、週刊朝日編集部が“勝手に”選出してみた2018年の流行語30選。「あったあった!」「聞いたことな~い」と読みながら、“ご本家”流行語大賞の露払いをやってみた。

 平昌五輪にサッカーロシアW杯にアジア大会……そして大坂なおみや大谷翔平、夏の高校野球では秋田の金足農業の快進撃など、さまざまなスポーツに日本中の注目が集まり、それぞれ流行語が生まれたり、選手そのものが流行語化した。

「“そだねー”や“大迫半端ない”、そして“金農”や日本人として初の4大大会優勝という“大坂なおみ”さんなどは、当初思っていなかった健闘ぶりというのが、流行につながっていったと思います」

 と、『大人養成講座』や『大人力検定』などで知られる、コラムニストの石原壮一郎さんは、本誌選出の流行語を分析する。

「“そだねー”は、カーリング女子のユニホームにマイクをつけたことで、競技中何度も口にされ、広がった。“大迫半端ない”は過去のインタビュー動画が何度も繰り返されたことが大きい。ビジュアルと繰り返しによる流行という意味では、かつてのCMから生まれる流行語に近いかもしれません」(石原さん)

 日大アメフト部の“悪質タックル”問題や、各スポーツ界でのパワハラ問題など、ネガティブな視点でもスポーツ界が注目を集めた一年だった。石原さんは言う。

「隠し事のできない世の中になっている印象はありますね。悪質タックルも、動画があったことが大きな決め手になった。SNSなどで誰もが発信者になれる時代。そういう意味では“#MeToo”も含め、パワハラやセクハラに対して、声をあげることができるようになったのが今年です。建前と本音を上手に使い分けることでオブラートに包み込んできた昭和的感覚が、とうとう終わろうとしている気がします」

「モリゾー・キッコロ」や「せんとくん」「ジュリアナ東京」などの仕掛け人として知られるマーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏も、同様の印象を抱いたという。

「株価がバブル崩壊後の最高値、不動産投資への貸出額がバブル期を超えたと言われても、そんな好景気を実感している人は数多くない。前向きな流行語にも熱狂が感じられず、癒やしを求める傾向が強い。平成時代の日本社会に内在していた課題が液状化し表出しています。“全員野球内閣”が誕生しても支持率は上がらず、“築地と豊洲”は課題を抱えつつ見切り発車。スポーツ界も含め、変えたい力と変えたくない力がせめぎ合っています」

 地下アイドルでライター、『職業としての地下アイドル』(朝日新書)の著者の姫乃たまさんは、最新曲「U.S.A.」がヒットし再ブレークしたDA PUMPの魅力を表現する“ダサかっこいい”が、特に印象的だったという。

「ハロプロのファンの方が注目したことがきっかけだったこともあってか、私のファンの間でも早くから注目を集めていました。私より若い世代には“TikTok”が大人気ですが、私にはあまりわからない。30語の中にも、正直よく知らないものもあります(笑)。流行やカルチャーが細分化し、サイクルも速い。そんななか、DA PUMPの再ブレークや“カメラを止めるな!”への注目などは、いい意味で何が流行るかわからない時代だからこそのおもしろさを感じます。絶対的なスターが生まれにくい時代だからこそ、多くの人が注目する機会の多いスポーツ系が強い一年になったのでしょうか」

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