台風24号に備え首都圏ではJRの在来線全線が計画運休となった=2018年9月30日、JR東京駅 (c)朝日新聞社
台風24号に備え首都圏ではJRの在来線全線が計画運休となった=2018年9月30日、JR東京駅 (c)朝日新聞社

 ここまで台風が続くと、もはやあきれるしかない。

 1993年以来25年ぶりに、非常に強い勢力を保ったまま台風21号が上陸。台風24号も列島を縦断し、土砂崩れや停電などの大きな被害をもたらした。台風25号も影響を及ぼし、今後もまた来る可能性は高い。

 今回の台風で特徴的だったのは、早い段階で鉄道が止まったこと。9月30日から10月1日にかけて首都圏を襲った台風24号では、鉄道各社が「計画運休」を実施した。とりわけJR東日本は、首都圏全体という初めての大規模な計画運休を9月30日の午後0時15分に発表。同日午後8時以降、順次運転を取りやめた。

 JR東日本の深沢祐二社長は10月3日の会見で、運休についてこう説明した。

「混乱を防止するためには、その判断で良かった。仮に運休していなければ、列車が(途中で)止まり、混乱が深まっていた」

 混乱を防ぐため早期に止める判断は正しいのだろうが、利用者からすれば「帰宅難民」になる恐れがある。9月30日はたまたま日曜日で休みの人が多かったが、それでも駅近くのインターネットカフェやサウナなどの利用者が増えた。

 インターネットカフェ「自遊空間」の担当者は、「非常に増えたとまではいかないですが、やや多かったですね。計画運休の影響はあったかもしれません」と振り返る。

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