原田マハの魅力 林真理子も「普通の作家は太刀打ちできない」 (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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原田マハの魅力 林真理子も「普通の作家は太刀打ちできない」

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松岡かすみ週刊朝日#林真理子
原田マハ(はらだ・まは)/作家。1962年、東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館などに勤務後、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活動。2005年『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞し、作家デビュー。著書に『楽園のカンヴァス』(山本周五郎賞)、『ジヴェルニーの食卓』、『暗幕のゲルニカ』、『リーチ先生』(新田次郎文学賞)など多数(撮影/大野洋介)

原田マハ(はらだ・まは)/作家。1962年、東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館などに勤務後、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活動。2005年『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞し、作家デビュー。著書に『楽園のカンヴァス』(山本周五郎賞)、『ジヴェルニーの食卓』、『暗幕のゲルニカ』、『リーチ先生』(新田次郎文学賞)など多数(撮影/大野洋介)

 アート小説で知られる原田マハさんと作家の林真理子さんが対談を行ないました。結婚した日が同じだというふたり。そんな縁も手伝ってか対談は大盛り上がりでした。

*  *  *
林:へぇー、そんなご縁があったとは。ご主人も美術関係の方ですか。

原田:かつては音楽関係の仕事をしてたんですけど、今は私の仕事をサポートしたり、マネジメントを一部手伝ったりしてもらってます。なかなかいいパートナーで、文句も言わずにコツコツと仕事をサポートしてくれて。

林:まあ、作家が28年間もよくお別れにならずに、お互い(笑)。

原田:私たち非常に変わった夫婦で、ほとんど一緒にいないんです。私はけっこう飛びまわってるし、一緒にいても家の中では離ればなれだし。「長続きの秘訣は?」と聞かれると、「会わないこと」と言ってます(笑)。いい距離感でつき合ってきました。

林:うちの夫と正反対でいいなあ。ところで昔から、おしゃれで知的な女の子が好きな作家というのがいますが、今のそれは原田さんですね。

原田:ほんとですか?

林:原田さんの本を読むと、アートと小説とが一緒になって、いろんなことがわかります。

原田:私はアートがすごく好きなので、アートをテーマに書いているときは、無理にドラマをつくるのではなく、ストレスなくのびのびと書いている気がします。特に史実をベースに書いている小説は、調べものも多い分、新たな事実を知ったり、亡くなった画家と対話してる気持ちになったりしながら、楽しんでます。

林:私もゴッホは「耳」と「自殺」は知ってましたが、原田さんの本を読んで、こんな人だったんだと思いました。アートの解説風にしないで、あえて小説にしようと思ったのはどうしてなんですか。

原田:私みたいにフィクションを史実の上に構築するというのは非常に楽しい作業で、言ってしまえばウソばっかり書いてるんです。

林:でも、読む人はみんな本当だろうと思いますよ。

原田:それが危ういところでもあるんですが、どれだけ読者をだませるかという一種の駆け引きみたいなところもあると思ってるんです。研究者や美術家は、文献で裏付けがとれないことは書いちゃいけない。だけど、小説はフィクションですから、そこに物語をつくることこそ楽しい作業です。史実の骨格は残しておきながら、もしかしたらこうだったかもしれないと想像していただける範囲の中で、フィクションを書かせていただいています。


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