麻生財務相(左)、茂木経済再生担当相(中央)、林文科相 (c)朝日新聞社
麻生財務相(左)、茂木経済再生担当相(中央)、林文科相 (c)朝日新聞社
安倍政権を支え続けた財務省の幹部たち (c)朝日新聞社
安倍政権を支え続けた財務省の幹部たち (c)朝日新聞社

 財務、文科、防衛、内閣府の現役官僚がぶっちゃけトーク。国会で連日、論議された防衛省の日報問題、財務省の森友文書改ざん問題、文科省を揺るがした加計疑惑、局長らの収賄事件と、官僚の不祥事が続いたが、安倍政権に仕える現役官僚たちの本音は?

【写真】安倍政権を支え続けた財務省の幹部たち

【A氏 文科官僚(30代)、B氏 財務官僚(30代)、C氏 防衛官僚(40代)、D氏 内閣府官僚(50代)】

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■逮捕の文科官僚 「いい加減な人」

文科省A:官僚たちが公の場で嘘をつく理由は明確です。安倍首相が「私や妻が関わっていれば、首相も国会議員も辞める」と国会で言い切り、大臣らも「文書はない」と言えば、官僚が「実はあります」なんて言いだせるワケがありませんよ。黙っておくしかない。首相、大臣、官僚とシンクロしないとおかしいですから。

内閣府D:佐川宣寿前国税庁長官の国会での「ありません」と嘘の言いっぷりはすごかったね。昔、私は財務省へ出向して彼と一緒に仕事したことあるけど、まあ出世欲の塊というか。部下に対するパワハラぶりも半端なかった印象です。あまり同情できなかったな。

防衛省C:こうした不祥事が続くのは、官僚たちの不満がたまるようになって、内部告発が多くなり、すぐにニュースになり、ネットで拡散され、広がりやすくなったことが理由の一つだと思います。おそらく、まだ明るみに出ていないネタも多くあるでしょうね。

文科省A:どこから漏れたのか、うちの林大臣の“セクシーヨガ”通いの激写は、霞が関以外の知り合いからいっぱい突っ込まれました(笑)。「国会中の昼間に行ったなんてどんだけ欲求不満なの?」って笑われました(笑)。結局、たいした問題にはならなかったけど。うちは不祥事が多すぎるので皆、あまり省内で話題にはしませんね。文科省の局長逮捕ですら、自分の上司ではなかったので、部内ではあまり話題になりませんでした(笑)。先輩から、報道陣に話しかけられても、「『知りません』ってスルーしなさい」とは言われましたけど。ただ、その後、事務次官も関わっているのではという報道があったとき、官邸に狙われているかも、まずいと思いましたね。「文科省はそのうち解体される」という噂が省内でまことしやかに出てました。

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