ミッツ・マングローブ「甲子園の理想像(ドンピシャ)は秋田だと知った夏」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ミッツ・マングローブ「甲子園の理想像(ドンピシャ)は秋田だと知った夏」

連載「アイドルを性せ!」

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ミッツ・マングローブ週刊朝日#ミッツ・マングローブ
ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

ミッツ・マングローブは今年の高校野球をどう見た?(※写真はイメージ)

ミッツ・マングローブは今年の高校野球をどう見た?(※写真はイメージ)

 ドラァグクイーンとしてデビューし、テレビなどで活躍中のミッツ・マングローブさんの本誌連載「アイドルを性(さが)せ」。今回は「甲子園と秋田の関係」について。

*  *  *
 高校野球。それにしてもどうしてこんなに泣けるのか。特に夏。なぜなら自分がどんなに頑張っても適応できなかった男子性が凝縮されているからでしょう。大声、仲間、全力疾走、汗、炎天下、涙そして丸刈り。これまでの人生、極力避けて通ってきた項目のオンパレードです。同時にそれは私にとって永遠のコンプレックスでもあります。もし高校野球のない国に生まれていたら、きっと私は「今の自分が大好き! オカマに生まれてよかった!」などと口走るキラキラした人間になってしまっていたはず。それぐらい私は高校野球に憧れと劣等感を抱いています。この斜に構えた面倒臭い性格の7割は高校野球のお陰です。ありがとう高校野球。

 そんなわけで、今年は母校が10年ぶりに出場したり、今大会から導入された福山雅治さんによるNHK高校野球テーマソング『甲子園』が気がかりだったこともあり、何となく例年以上に『夏の甲子園』に敏感になっていたところへ、この金農フィーバーです。まさに高校野球の真髄を見た気がします。『地方』をより地方らしく見せるという高校野球ならではの特性に、秋田県は見事にマッチした。そんな感じです。では、なぜ秋田だったのか?

 まず、ざっくりとした『地方感』を思い浮かべる時、やはり『北』という方角はマストな要素です。しかし北海道だと広大な土地がある上に、観光やリゾート方面でお金を落とす人も多い。また同じ東北でも岩手・宮城・福島には今や『被災と復興』というある種のメジャー感がある。残るは青森・山形・秋田の3県。ここで私たちは、『地方感』を煽る上でもうひとつ大事なキーワードが『日本海』であることに気が付きます。となると、太平洋もある青森よりも、県庁所在地が内陸にある山形よりも、秋田こそが地方の中の地方。「全国で最もピュアな地方は秋田県」という気持ちの一致がなければ、あれほどまでの『ニッポン総秋田化』は起きなかったでしょう。さらには、金農ナイン全員が地元出身という純度の高さも、日本人の地元愛精神を煽ったと思われます。


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