「日本人の約7割が歯周病」という驚愕の事実 専門医が教える「理由」と「ケア」 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「日本人の約7割が歯周病」という驚愕の事実 専門医が教える「理由」と「ケア」

連載「歯科医が全部答えます! 聞くに聞けない “歯医者のギモン”」

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若林健史週刊朝日#ヘルス
若林健史(わかばやし・けんじ)/歯科医師。若林歯科医院院長。1982年、日本大学松戸歯学部卒業。89年、東京都渋谷区代官山にて開業。2014年、代官山から恵比寿南に移転。日本大学客員教授、日本歯周病学会理事、日本臨床歯周病学会副理事長を務める。歯周病専門医・指導医として、歯科医師向けや一般市民向けの講演多数。テレビCMにも出演

若林健史(わかばやし・けんじ)/歯科医師。若林歯科医院院長。1982年、日本大学松戸歯学部卒業。89年、東京都渋谷区代官山にて開業。2014年、代官山から恵比寿南に移転。日本大学客員教授、日本歯周病学会理事、日本臨床歯周病学会副理事長を務める。歯周病専門医・指導医として、歯科医師向けや一般市民向けの講演多数。テレビCMにも出演

ていねいに歯みがきをしたり、デンタルフロスを使ったりしても、百パーセント食べかすを取り除くのが難しい(※写真はイメージ)

ていねいに歯みがきをしたり、デンタルフロスを使ったりしても、百パーセント食べかすを取り除くのが難しい(※写真はイメージ)

 ピンク色といってもいろいろあり、一般の人にはわかりにくい。患者さんの口の中の写真の横に、健康な人の写真を並べて見せて、ようやく、「自分の歯ぐきは赤いのだ」とわかってもらえます。

 しかし、歯ぐきの腫れだけの段階で治療が開始できれば、まだ、よいのです。この段階に気づかないまま、放置してしまうと歯周病が進行して歯の土台となる骨(歯槽骨)が少しずつ、破壊されていきます。人にもよりますが5~10年かかってじわじわ進み、「歯がグラグラ」してくるので、おかしいなと思う人が増えてきます。このときにはすでに相当に進行した歯周病で、抜歯もやむを得ないケースが出てきてしまいます。

■みがき残しという問題も

 もう一つの問題として、どんなにていねいに歯みがきをしたり、デンタルフロスを使ったりしても、百パーセント食べかすを取り除くのが難しい、という現状があります。

 歯みがきの癖や歯並びによって、みがき残しが出てしまうからです。さらに硬くなった歯垢は歯ブラシでは容易に取れません。取り残した歯垢は歯周病菌のすみかになるので、一度、歯周病が発生してしまうと、これを抑えることは困難なのです(北欧では口の中の歯周病菌を抑えたり、死滅させたりするために乳酸菌のタブレットなどを投与する方法も実施されています。これについては、機会があれば詳しくお話ししたいと思います)。

 ではどうすればいいのでしょうか? まずは症状がなくても一度、歯科医院を受診し、歯周病の有無を診断してもらいましょう。歯周病は軽ければ軽いほど、簡単な治療でよくなるので、通院回数も少なくすみます。

 そして、治療が終わった後が肝心です。歯周病は糖尿病や高血圧症と同じ慢性病で口の中に食べかすや歯垢があると、そこからまた、歯周病菌が増殖、活動を始めます。

 ですから治療が終わったからと安心してはだめで、進行させないためには定期的なメインテナンス(歯ブラシで取りきれない歯垢を取り除いたり、歯ブラシの指導を受けたりする)が大事になります。


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