「アメトーーク! 高校野球大好き芸人・延長戦 横浜高校松坂大輔芸人」収録の様子 (c)テレビ朝日
「アメトーーク! 高校野球大好き芸人・延長戦 横浜高校松坂大輔芸人」収録の様子 (c)テレビ朝日
アメトーーク! 高校野球大好き芸人・延長戦 横浜高校松坂大輔芸人/8月2日午後11時15分~深夜0時15 ※関西地区放送は8月4日午後2時~午後3時 (c)テレビ朝日
アメトーーク! 高校野球大好き芸人・延長戦 横浜高校松坂大輔芸人/8月2日午後11時15分~深夜0時15 ※関西地区放送は8月4日午後2時~午後3時 (c)テレビ朝日

 夏の甲子園は今年、100回目を迎え、8月5日に開幕する。その予習として見逃せない「アメトーーク! 高校野球大好き芸人・延長戦 横浜高校松坂大輔芸人」(テレビ朝日系、8月2日放送)に出演するかみじょうたけしさん、長島三奈さん、渡部健さんに高校野球の魅力を聞いた。

【写真】NMB48卒業を発表した山本彩さんがゲストに!

*  *  *

■伊藤君(日本文理)の父と過ごし
お笑い芸人 かみじょうたけし

 昨年は大会14日間のうち、10日くらい甲子園球場に出かけました。仕事の帰りに立ち寄るとか、朝1試合だけ見て仕事に行くとか。30分でも行きます。

 その日の甲子園の空気を感じたいんですよね。お目当ての試合や注目選手もいいけど、両親や控え選手の思い、地元のおっちゃんや、選手が中学時代まで所属していたボーイズの子の応援とか。アルプススタンドにいろんな人の思いが込められていて、それを感じるために出かけています。

 大学生になると甲子園熱が高まり、「お金足らへん。売り子やったらタダで見れるわ」と思って、松坂大輔投手(中日)の横浜が春夏連覇した夏(1998年、第80回記念大会)に、球場でバイトしたんですよ。

 そのとき気づいたんですけど、バイトは試合を見ることができない(笑)。結局、バイトを休んで決勝を見に行こうとしたら、横浜と京都成章の決勝戦だけ満席。「入られへん! しゃーないなぁ。売り子やるか」って(笑)。

 印象深い選手は、2009年(第91回大会)の日本文理(新潟)のエース伊藤直輝君。春からずっと応援してたんですよ。

 春の初戦の相手は清峰(長崎)で、初戦前夜に野球好きが集まるバイト先のスナックでは、清峰のエース今村猛投手(広島)の話ばっかり。そこで「日本文理の伊藤君も、めちゃめちゃいいピッチャーですよ。わかりませんでぇ」って言ったら、カウンターの端っこで飲んでいたおっちゃんが、「兄ちゃん……伊藤知ってんの?」「そうですよ、伊藤君を応援せなあかんで」「うれしいなぁ……おまえも飲め!」って言ってくれた。実は伊藤君のお父さんだったんですよ。

著者プロフィールを見る
秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

秦正理の記事一覧はこちら
次のページ
試合後、伊藤選手のお父さんからかけられた言葉