いまでも海外のカジノで遊ぶことがあるという。

「韓国のカジノとかへ行くんだ。夜中でも飛行機便があるから、午後11時に仕事が終わったら午前2時の便で行って、3時間やってすぐ帰る。寝ないで楽しむんです。バカラやブラックジャック、ポーカーなどをやります。最近はポーカーにはまっている。心理戦で面白い」

 貴闘力は引退後、親方になったが、野球賭博問題で日本相撲協会を解雇された。「もう二度とギャンブルはやらない」と、これまで何回も宣言してきた。記者も聞いたことがあるが、こう笑う。

「もうやらないですかと聞かれたから、考えとくよといっただけ。最近は忙しいけど、寝る時間は減らすが、ギャンブルをやる時間は減らさない。この前はボートレースで10万円もうかった。3レース予想して、3レースとも当たった。ところが、スタッフが1レース目しか買ってくれてなくてね。全部賭けてたら2000万円もうかってたのになぁ」

 貴闘力さんの本音トークを聞くのは面白いし、勝ち負けは自己責任だ。だが、カジノ解禁でギャンブル依存症の人が増えるとしたら、自己責任ですむ問題ではない。(本誌・上田耕司)

※週刊朝日オンライン限定

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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