青山 たか野東京都港区南青山5−12−6 英ビルB1F/営業時間17:30〜22:00L.O./休日祝
青山 たか野
東京都港区南青山5−12−6 英ビルB1F/営業時間17:30〜22:00L.O./休日祝
蒸し鮑今年5月に新装開店した青山・骨董通りのカウンター割烹。「蒸し鮑」は旬の三陸産黒鮑を蒸し、昆布だしで煮たあと、漬け地で味を含ませる。ほどよい弾力とうまみが格別で、そのまま食べても美味だが、青のりを加えた肝醤油をつけると磯の風味が加わり酒との相性もよし。コース料理(8000円〜)の一品で用意。要予約。税別
蒸し鮑
今年5月に新装開店した青山・骨董通りのカウンター割烹。「蒸し鮑」は旬の三陸産黒鮑を蒸し、昆布だしで煮たあと、漬け地で味を含ませる。ほどよい弾力とうまみが格別で、そのまま食べても美味だが、青のりを加えた肝醤油をつけると磯の風味が加わり酒との相性もよし。コース料理(8000円〜)の一品で用意。要予約。税別

 著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回はフリーアナウンサー・生島ヒロシさんの「青山 たか野」の「蒸し鮑」だ。

【生島ヒロシさんおすすめ「蒸し鮑」の写真はこちら】

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 ここは何年か前に知人に紹介されてから行きつけになりました。地下へ続く階段を下りるとわずか10席の和の空間が広がっていて、実に居心地がいい。本当はあまり紹介したくない店なのですが……(笑)。

 料理は作り手の人柄をあらわすと言いますが、一品一品にご主人の優しさがこめられています。コース料理ですが、量も調節してもらいながら、旬のおいしいものを自分で選べるのがありがたい。家庭の味が恋しい独身の方にもおすすめですよ。

 この三陸産の蒸し鮑(あわび)を食べた時は驚きましたね。僕は宮城県気仙沼出身ですが、地元でこんな贅沢なものを口にしたことはありません。さすが“貝の王者”と呼ばれるだけに特有の甘みがあって。だしを含んだやわらかな鮑に、ご主人の丁寧な仕事ぶりがうかがえます。

 東日本大震災から7年が経ちました。三陸は日本が誇る魚介の宝庫。地元の復興を願うとともに、漁師さんへの感謝の気持ちを忘れずに、海の恵みをいただきたいと思っています。

(取材・文/今中るみこ)

「青山 たか野」東京都港区南青山5-12-6 英ビルB1F/営業時間:17:30~22:00L.O./定休日:日祝

週刊朝日  2018年7月20日号