プロゴルファーの丸山茂樹氏は、母校である日本大学のアメリカンフットボール部が起こした反則タックル問題を嘆く。
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いやあ、母校の日大がひどいことになってます。僕のいたゴルフ部じゃないですよ。アメリカンフットボール部の反則タックル問題ですよ。
朝から夜までテレビでやってるから、反則の映像を何回も見ました。誰が見ても、あってはならないことが起こったわけです。現状では何が真実か分かりませんけど、指導者もやった選手も、ほんとに反省しなくちゃいけないですね。
なんだか、あれで日大全部がダメみたいに見られちゃうのがつらいです。ほかの学生だったり卒業生だったりがね。まったくそういうことはないんですけど、少し肩身が狭くなっちゃったのがね。
大学の体育会では昔からの名残で厳しい指導がなされてきた部分はあります。でも、まだ「相手をつぶしてこい」なんて言い方してるなんて信じがたいですけどね。残念だけど、これを教訓にしないと。
僕が日大にいたころのアメフト部には、篠竹幹夫さんという名物監督がいました。もうお亡くなりになりましたけど、篠竹さんもほんとに厳しい人だったって聞いてます。でも学内の表彰式なんかで会うと、「丸山、こっち来いよ」と。それで行くと、「たいしたもんだなあ」なんて褒めてくれました。「日大のために、よく頑張ってくれたなあ」って。今回の件で辞任した内田正人監督がどんな指導をしてたのかは知りませんけど、ほんとに二度とあっちゃいけない“事件”だと思います。