「専門医=いい歯医者」は間違い!? これだけは知っておきたい歯科医の賢い見極め方 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「専門医=いい歯医者」は間違い!? これだけは知っておきたい歯科医の賢い見極め方

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出村真理子週刊朝日#ヘルス#病気#病院
法律で広告することが認められている標榜科は「歯科」「矯正歯科」「小児歯科」「歯科口腔外科」の四つで、標榜科が歯科医師の専門分野を示しているとは限らない(※写真はイメージ)

法律で広告することが認められている標榜科は「歯科」「矯正歯科」「小児歯科」「歯科口腔外科」の四つで、標榜科が歯科医師の専門分野を示しているとは限らない(※写真はイメージ)

 欧米、例えばスウェーデンでは、認定教育機関での教育課程を修了するなど、国の定めた一定の基準を満たす者だけが専門医の資格を取得できます。しかし、日本では学会それぞれが専門医の基準を設けており、国の制度として統一された基準はありません。審査方法も学会により異なり、多くの学会では論文などの提出のみで、実技試験は実施していません。

 専門医等の資格を持っている歯科医師は、学会のホームページなどで確認でき、いい歯医者を選ぶ目安のひとつにはなりますが、「学会の専門医だから腕がよく、そうでないからダメとは言えない」と、スウェーデンデンタルセンター(弘岡歯科医院)理事長の弘岡歯科医師は言います。

「専門医等の資格を持っているということは、学会による一定の基準を満たし、勉強熱心な歯科医師と評価する目安のひとつにはなるでしょう。しかし、日本の学会は欧米と異なり、教育や審査の面で不十分なところもあり、学会に所属しているから腕がよいとはいえません。反対に、学会に所属していなくても腕がよく信頼できる歯科医師は多くいます」

 また、東京歯科大学社会歯科学講座教授の石井歯科医師はこのように話します。

「学会は、学問の発展に伴い、自由に創設されています。そして、新たな専門医が学会の論理で認定されています。近年では、分化、新設される学会が急増しており、患者さんから『内容がわからない』『見分けがつかない』『どの専門医にかかったらいいかわからない』などの批判も出ています。このような声を受け、新たな専門医制度の必要性が、歯科医師、学会、政府等で検討されています」

◯取材協力
東京歯科大学社会歯科学講座教授
石井拓男歯科医師

スウェーデンデンタルセンター(弘岡歯科医院)理事長
弘岡秀明歯科医師

(文・出村真理子) 

※週刊朝日MOOK「いい歯医者2017」より


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