初レギュラー番組といえども、3人のトーク力は歴代のパーソナリティーに勝るとも劣らず、のようだ。音楽評論家の原田和典さんが言う。
「アリスの皆さんはもちろん、さだまさしさん、ばんばひろふみさんなど、この世代のフォークミュージシャンの方は、非常にしゃべりがうまい。インタビューする機会があったときにも、『自分もこんなふうに話すことができたらなぁ』と思いました」
フォークミュージシャンとラジオ番組の親和性について、原田さんは分析。
「どちらかというと大勢に聞かせるロックバンドに比べて、フォークミュージシャンは、たとえ大きな会場であってもファン一人ひとりに語り掛け、ダイレクトなやり取りをするようなところもある。そういう意味でもリスナーと1対1で向き合うことの多いラジオはぴったりなんだと思います」
今の時代にラジオ番組を選んだのは意味があるようだ。
「3人の息の合ったやり取り、丁々発止が、しかも『ヤンタン』という関西発の人気番組で聞けるということで、来年の新曲やツアーがますます楽しみになりそうです」(原田さん)
アリス70歳での再始動に、ますます期待が高まる。(本誌・太田サトル)
※週刊朝日 2018年4月13日号