貴乃花派の親方にとっても、大荒れは予想外だったようだ。

「こんなに荒れるとは思わなかった。貴乃花親方もぐっと我慢していたが、こたえたようだ。春場所中、いろいろ理由をつけて場所に参加しなかった貴乃花親方については、同じ一門の親方衆からも『勝手な理由で休むのはダメだ』との意見が出ていた。再び一門が結束するためには、貴乃花親方自身が自ら語っているように、一兵卒になりきらないといけない」

　前出の反貴乃花派の親方も、こう話す。

「春場所でも『おお、きたぞ』『また何か勝手なことしているな』と、聞えよがしに言う親方がいた。貴乃花もそれが嫌だったから、顔を出さなかったのだろう。だが、貴乃花親方は降格処分となって、今後は身勝手は許されない。本場所には来るしかないが、当面、針のむしろが続くでしょう」

　貴乃花親方に「次の一手」はあるのか。

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