【岩合光昭】クレタ島の猫たちが夕方になると階段に集まる理由とは?

連載「今週の猫」

撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
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撮影/岩合光昭 (c)Iwago P...

 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい猫(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、ギリシャ・クレタ島の「温かい猫(にゃん)」です。

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 全知全能の神ゼウスが生まれたとされるイディ山を望む小高い丘。そこに立つギリシャ正教の修道院には、迷い込んできた猫たちと犬が、司祭さんに保護されて仲良く暮らしている。

 夕暮れ時、最後まで日があたる階段でカメラを構えていると、予想通り、一匹また一匹と猫が集まってきた。犬も来て腰を下ろす。

 すると階段上の扉の向こうから、司祭さんの歌う聖歌が聞こえてきた。彼らがこの場所に来る一番の目的は、日だまりではなく司祭さんの温もりなのだと知り、頬がゆるんだ。

デジタル岩合 http://www.digitaliwago.com/

週刊朝日 2018年3月23日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。2019年2月22日から、初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」公開中。

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