高倉健との“濃すぎる”思い出を小林稔侍が振り返る (2/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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高倉健との“濃すぎる”思い出を小林稔侍が振り返る

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野村美絵週刊朝日#林真理子
小林稔侍(こばやし・ねんじ)/1941年、和歌山県生まれ。2000年、高倉健と共演した「鉄道員」(99年)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。「学校III」(98年)、「たそがれ清兵衛」(02年)、「武士の一分」(06年)、「東京家族」(13年)、「小さいおうち」(14年)、「母と暮せば」(15年)、「家族はつらいよ」(16年)など、山田洋次監督作品の常連となる。ほかの出演映画に「楢山節考」(83年)、「珈琲時光」(04年)、「すべては君に逢えたから」(13年)など。主演映画「星めぐりの町」は1月27日から全国公開予定。(撮影/写真部・小原雄輝)

小林稔侍(こばやし・ねんじ)/1941年、和歌山県生まれ。2000年、高倉健と共演した「鉄道員」(99年)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。「学校III」(98年)、「たそがれ清兵衛」(02年)、「武士の一分」(06年)、「東京家族」(13年)、「小さいおうち」(14年)、「母と暮せば」(15年)、「家族はつらいよ」(16年)など、山田洋次監督作品の常連となる。ほかの出演映画に「楢山節考」(83年)、「珈琲時光」(04年)、「すべては君に逢えたから」(13年)など。主演映画「星めぐりの町」は1月27日から全国公開予定。(撮影/写真部・小原雄輝)

小林:そうですか。あの映画、僕は自分が出演するなんて思っていなかったんです。映画の配役が決まる前に健さんが「おい稔侍、これ読んでおけ」って原作本を渡すわけです。僕はそのとき2時間もののドラマが控えてましたから、自分に関係ない映画の原作を読む余裕なんてない。だから車の後ろにポンと放っておいた。健さんはメシ食いに行くとき必ず僕の車に乗るから、そのときはサッと帽子で隠したりして(笑)。でも、僕があの役(高倉健さんと同期の親友役)になっちゃったんです。

林:そうだったんですか。

小林:プロデューサーがいろんな俳優の名前を挙げても、健さんは返事をしなかったんです。黙ってるっていうことはダメなのかなと思って、プロデューサーは他の名前を挙げるんです。もうさすがに決めなくちゃという段階になって、「稔侍はいいものを持ってるぞ」ってひとこと言ったらしいんですよ。それで僕に決まったんです。最初からそれを言えば、みんな苦労しなくてすむのに、そういう人なんですよね。でもね、なんで健さんは、そんなこと言ったのかなと思ってね。僕は健さんの相手役をやれるほどの俳優でもないし、あの人は人にモノを頼むのがいちばん嫌いなんですよ。50年ちょっと、ほとんど毎晩一緒にメシを食ってたんだけど、あの人が僕に頼みごとをしたのはただ一度だけなんです。


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