「私が副会長を務める漫才協会は芸人が運営してるんですよ。そうするとやっぱり書類の不備があったりね。そういうときはもう『ごめんなさい』しちゃう。問題起こるのは仕方がない。ただ、貴ノ岩は殴られて休んでるなら、番付を下げないでほしいですね。そこいら辺は協会が前例とかは関係なしに、今の常識で考えてあげてほしい」

──落としどころは?

「年越してお正月までひっぱるなら、おめでたい感じに『一富士、二鷹、三なすび』で、日馬富士、貴ノ岩、なすびを並べて出してあげたい……。けど、なすびは土俵に立てないから、おめでたくならない。こうなったらニューヨークから綾部くんを帰国させ、貴乃花親方のお母さんの憲子さんを説得し……というのは、難しいですかねぇ。

 それでも初場所は開かれるわけでしょう。土俵の上が充実して新しいスターが出れば、興味はそっちに移るんじゃないですか。以前密着取材した阿武咲はもちろん、ベテランの安美錦に期待しています。39歳幕内力士がどこまでやれるか、注目ですね!」

(構成/相撲ライター・和田靜香)

週刊朝日  2018年1月5-12日合併号