「批判した人の中には、絶対に意見や考えを変えない人もいると思う(笑)。とあるメッセージに対して強い怒りを感じる人がいる、そしてそのメッセージを発している人を批判するというのは驚いたことではない。私ほど長く政治の世界に身を置いた者なら、分厚い肌になり、そういった批判に耐えられるようになるんだよ」

──新作「不都合な真実2放置された地球」の発表で何を期待しますか?

「新作を通し、希望というメッセージを世界中の人々に伝えられたらと思う。その過程で、多くの人が環境危機の解決に何らかの形で参加するきっかけを作れたらと思う。11年前に比べると科学者が予想したとおり危機は悪化した。が、解決策が見つかった。その発展は目覚ましく、解決のコストは我々の予想を超えて急速に下がってきた。それはコンピューター・チップ革命のようである。価格の低下のスピードにおいて。同時に品質の向上もすごい。この映画の中で取り上げた特に嬉しい事実といえば、太陽光、風力、新型バッテリー、電気自動車など、すべてが急速なスピードで開発され進歩していることだ。その恩恵で再生エネルギーのコストが下がり、電気代が低下したことなど注目すべき点はたくさんあるよ」

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