「私はドナルド・トランプに会い、彼の政策を真っ向から批判した。その対話は今も続いているよ。私と彼との話し合いの焦点はたったひとつ。米国はパリ協定にとどまるべき、だよ。今でも現実的な希望があると信じている。彼が考えを変えて、パリ協定にとどまると言う日がいつか来ることを。それが実現すれば事は重大だ。現時点で明確なことは、持続可能性革命を阻止できないということだ。彼が何をしようと。カリフォルニアやニューヨークなどでは急速に100%再生エネルギーに向かって改革が起こっている。最近では保守的とされるアトランタも加わった。この映画の中でも、保守的な共和党の市である、テキサスのジョージタウンが100%、再生エネルギーに乗り換えたことを紹介した。それは経済的にコストの点で有利だからだ。テキサスの保守政権の心臓部にある市が再生エネルギーに切り替えたというのは重要だよ」

──続編を映画祭で発表する意図は何ですか?

「11年前に学んだことだが、映画こそが大勢の観客を相手にコミュニケートする上で最も有効な手段なんだよ。スライドショーをやっていたときの観客は数百人規模だったから。製作のジェフ(・スコール)とダイアン(・ワイアーマン)に、一生スライドショーをやれるけれど、あまり多くの人に伝えることはできないから、私たちに映画を作らせてくれって言われたんだ(笑)。それを受け入れて良かったよ」

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