包装を開けると、見事なまでの鮮やかなピンクである。恐る恐る口に入れると、まずはほんのりと甘いミルクの味が感じられたが、辛みが後からやってきた。噛むと粒々した食感があり、めんたいこの風味が口いっぱいに広がる。臭みはない。だが、食べ続けると、喉の奥にめんたいこの辛みがこびりつく感覚が出てきた。こんな経験、かつてない。

 開発担当者によると、バニラミルクとめんたいこの相性が善く、魚卵独特の生臭さを消しているのだというが、「この味ははまる」「これはいただけない」など、社内外にも賛否両論あるという。

 売れ行きはどうなのか。「10月末までの1カ月間で、意外なことに、この夏に一番人気だったあまおう味よりも売れています」(開発担当者)。

 12月まで販売予定。商品は一部の直営店や通販で購入できる。ごはんのお供にめんたいこ、食後はプチプチ食感のアイスで締めてみてはいかが?(本誌・吉崎洋夫)

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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