北原みのり「ポスター貼りから見えたもの」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「ポスター貼りから見えたもの」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

北原氏は今回の衆院選でポスター貼りを手伝ったという(※写真はイメージ)

北原氏は今回の衆院選でポスター貼りを手伝ったという(※写真はイメージ)

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏は今回の衆院選でポスター貼りを手伝ったという。

*  *  *
「うちは、ずっと自民党だから」

 ふだん政治の話をしない友だちに、「もうすぐ選挙ね」と言ったら、サラリとそう返された。それは「うちはずっと牛乳石鹸だから」「うちはずっと巨人だから」といったおばあちゃんの代からの風習を語るような軽い調子で、でも反論を許さない威風堂々な物言いなのだった。

 恐る恐る聞いてみる。「安倍さんでいいの?」。すると「よくない。でも、他に入れるとこない」と。「だったら選挙行かなくても」と、棄権を提案するという暴挙に出てみると、「うちは家族で行くから、無理」と言うのだった。

 びっくり、でも、なるほどね、だ。今回の衆議院選挙の結果から見えたのは、「そういうものだから」という理由で自民党に投票する人たちが、この国には一定数いるという事実だ。要は自分の言葉で考えてない。

 今回、立憲民主党から立候補した井戸まさえさんの選挙を手伝う機会があった。希望の党と合流!?という一報があった日、全く先が見えないまま、「民進党」と書かれたポスターを商店や民家の壁に貼りに行った。

 正直なことを言えば、家の塀に政党ポスターを貼る人の気持ちは、わからなかった。塀は汚れるし、ご近所づきあい的にも、いい選択とは思えない。何より、ポスターで投票先を決める人がいるのだろうか?


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