──商社マンとして活躍していた鳴海は、不本意ながらも経営難の高校に出向となり、そこで活躍していきます。櫻井さんは、自分の意思に反して始めたことだけどやってみたら成功した、よかった、という経験はありますか?

 この仕事をしていることが、まさにそうかもしれませんね。もともと高校生のうちにやめて、普通に大学生になるつもりだったんです。高校生活の思い出、くらいの気持ちでしたから。まさかこの年まで続けられるなんて、思ってませんでした。僕が高校生の頃、この年までアイドルとして活動できるなんて、想像もつかなかった。先輩方のおかげですね。

──「この仕事をやっていこう」と決意したのは、いつ頃でしょうか?

 大学を卒業するくらい、「嵐」5周年の頃ぐらいですかね。でも、もしかしたらいまだに踏ん切りがついてないのかもしれない(笑)。そういう自分を納得させるために、がむしゃらにやってる面もあります。(構成 本誌・野村美絵)

週刊朝日 2017年11月3日号より抜粋