“外し”の京都旅 目指すは「一見さんから小店の常連さんへ」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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“外し”の京都旅 目指すは「一見さんから小店の常連さんへ」

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午前6時20分ごろの二年坂から八坂の塔に続く道。

午前6時20分ごろの二年坂から八坂の塔に続く道。

 京都の旅は雑誌などの特集で最新トレンドを押さえ、ネットで評判を確認する、というのが決まり事ではないでしょうか? でも、京都に限っては、そんななぞる旅はもったいない。“外し”旅のほうが何倍も面白いのです。“外し”の京都を楽しむコツとは?住生活コンサルタントの大久保恭子氏がナビゲートする。

【フォトギャラリー】外しの京都 早朝6時に観光、銭湯、昼飲み!

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 まずは、広く浅く有名観光スポットを駆けずり回ることから、一つの町を隅から隅まで一本の通りを端から端までというように狭く深くへ外してみましょう。

 私は以前、京都市上京区の千本新出水という、西陣に近いところの町家に半年間住み、今も京都のマンションと東京の住居を行き来する生活を続けています。

 この辺りがガイドブックに載ることはめったにありませんが、実は平安時代の内裏があったところで、住んでいた町家も、かの弘徽殿の跡地に建てられたものでした。

 源氏物語ゆかりの桐壺跡だったという近所の和ろうそく屋さん「内田蝋燭店」を起点とし、わが町家を終点とする平安宮内裏跡巡り1.5時間コースができてしまう環境でした。

 この町にはお店自体が国の登録有形文化財となっている創業200年近い油屋「山中油店」もあります。その近くには豆腐屋さんの「岩本豆腐店」があり、夏限定のきぬごしは、ほのかに柚子の香りがし、有名ブランドの豆腐と比べても負けていない。ボウルを持ってよく買いに行きました。

 京都の通りは碁盤の目状に南北・東西を走り、わかりやすいので、面白さに誘われて脇道に入ったとしても、迷うことはありません。私がよく歩く二条通の歩き方をご説明します。

 二条通は二条城から東へまっすぐ、白川通まで続く約3.5キロの通りです。江戸時代には江戸幕府公認の薬種街で、いまも薬屋さんが数軒残っています。古いだけではありません。歩きはじめて、少し離れた横町(西ノ京職司町)に入ると、鑑賞用の熱帯雨林(水槽でつくるパルダリウム)を売る珍しい観葉植物店「cotoha」があります。また銭湯を改装して有名になったカフェ(さらさ西陣)の姉妹店「CLAMP COFFEE SARASA」など、若い店主が頑張っている斬新な小店もアチコチにあります。


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