サファテ、来年には名球会入り? 東尾修が日本記録更新の要因を分析 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
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サファテ、来年には名球会入り? 東尾修が日本記録更新の要因を分析

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修

名球会入りが待ち遠しいソフトバンクのサファテ(c)朝日新聞社

名球会入りが待ち遠しいソフトバンクのサファテ(c)朝日新聞社

 セーブ日本記録を更新したソフトバンクのサファテ投手。西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、賛辞を送るとともにその要因となった球の特長を解説する。

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 ソフトバンクのサファテが9月5日のオリックス戦で47セーブ目をあげて、シーズン最多セーブの日本記録を塗り替えた。2005年の岩瀬(中日)、07年の藤川(阪神)を超えた。「偉大な2人の投手を超えられた。ホッとしたのと、うれしい気持ち」と謙遜したが、素晴らしい記録。心から祝福したい。

 球が速い。それだけでは片付けられない。160キロ近く投げる投手は外国人の救援投手ならたくさんいる。ただ、彼の真っ直ぐは回転数が違う。もう一つ。高めの速球をうまく使えることだ。1メートル93センチの長身から繰り出される直球。低めに投げて角度をつけることを考えるのも手だけど、彼の場合は高めに伸びのある球を意図的とも言っていいくらい投げる。縦に落ちる変化球がより生きる。

 よく「高めに投げるな」と指導されるが、それはベルトラインの中途半端な高めのこと。あれだけ低めに精度のいい落ちる球があるなら、打者はまず「低めの変化球は捨てよう」と目線を高くするだろう。そしたら、高めの球に手が出やすくなる。そこで球威とキレがあるからファウルでカウントを稼げる。追い込めば打者は低めの変化球にもついていかなきゃいけなくなる。高低で勝負できる特長をうまく生かしている。

 奪三振の数を与えた四球数で割る「K/BB」という数値がある。制球力があって、しかも三振が取れる数値として、野球界にも浸透している。サファテは今季、その数値は10を超えているという。つまり、1個四球を出すあたり、10個以上三振を取るということだ。そして1イニング当たり何人走者を出しているかの数値を見ても、約0.7。2試合登板して、ようやく1人走者を出す計算だ。球威のある投手で本塁打を打たれる心配も少ない。つまり、起用する工藤監督からすれば、2点差以上あれば、事故が起きないかぎり、勝てると踏んでいるはずだ。


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