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親の危険信号を察知する「実家の観察法」とは?

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週刊朝日

インスタント食品が明らかに増えていたり、冷蔵庫に消費・賞味期限切れのものが多いと要注意。生活に潜むサインがないか、細かくチェックしてみよう

インスタント食品が明らかに増えていたり、冷蔵庫に消費・賞味期限切れのものが多いと要注意。生活に潜むサインがないか、細かくチェックしてみよう

実家の異変チェックリスト (週刊朝日 2017年8月18-25日合併号より)

実家の異変チェックリスト (週刊朝日 2017年8月18-25日合併号より)

 うちの親は、まだ元気だから大丈夫──。そんなふうに過信し続けていると、思ってもみない事態を招くことになりかねない。親のふとした言動や部屋の様子に、「あれ?」と異変を感じたら、それは備えを促す“サイン”かもしれない。この夏の帰省で、さっそく試してみてほしい。

【リストはこちら】実家の異変チェックリスト

「しょっぱい!」

 3カ月ぶりに実家に帰省した山本由香さん(仮名・56歳)は、母親(76)が作った朝食のみそ汁を口にして、思わず叫んでしまった。みその量が明らかに多く、塩辛くてとても飲めたものじゃなかった。料理好きの母親は困ったような顔をして、こう言った。

「あらそう? ちょっとみその量、多かったかしら」

 そういえば、昨夜の晩ご飯も変だった。炒め物に入っていた豚肉が消費期限切れで傷んでいたようだった。味付けも以前と明らかに違う。こんなことはこれまでなかった。ふと部屋を見渡せば、物が散らかっていて、あまり掃除もされていないみたい。

 やっぱり、お母さん変だ──。

 その後、病院に連れていくと認知症と診断された。

「親の異変は、暮らす家や生活にそのまま表れてきます」

 在宅看護学を専門とする、柴山志穂美さん(埼玉県立大学准教授)は言う。

「親と離れて暮らしているなら、夏の帰省時に、親の様子はもちろん部屋の様子もよく見て。部屋を丁寧に見れば、おのずと生活ぶりも見えてきます」

 下記のリストは、こうした異変を確認する際に活用できる項目をまとめたもの。一つでも当てはまれば、注意したほうがいい。

【実家の異変チェックリスト】
1.料理の味付けが変わった、使う材料が減ってきた
2.インスタント食品が明らかに増えた
3.冷蔵庫内に消費・賞味期限切れのものが増えた
4.食器の洗い方が雑になった、しまい方のルールがなくなった
5.家の中が散らかっている
6.ドアノブやタオルかけなど、部屋の中でつかまれそうな部分にぐらつきが見られる
7.壁に手あかがついている
8.出かけるのを億劫がる
9.歩くのが遅くなっている、ふとしたときによろけがち
10.服装の組み合わせや化粧が変わった
11.財布の中が小銭でいっぱい
12.エアコンの温度設定がおかしい
13.水分をあまりとらない
14.トイレがにおう
15.同じものがたくさんある
16.テレビ番組のストーリーが追えない
17.新聞や本などを読まなくなった
18.水漏れなど、住宅のトラブルを放置している
19.未開封の郵便物がたまっている
20.ゴミの分別ができていない


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