その名も「力士」 びん付け油の香水でお相撲さん気分? 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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その名も「力士」 びん付け油の香水でお相撲さん気分?

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浴衣姿で国技館入りする高安。新発売の香水で憧れの力士と同じような香りをまとえるかも(c)朝日新聞社

浴衣姿で国技館入りする高安。新発売の香水で憧れの力士と同じような香りをまとえるかも(c)朝日新聞社

 香水といえば、花や果物などをもとにした、爽やかで甘い香りを思い浮かべるだろう。そのイメージを覆すようなネーミングの、ちょっと変わった香水が6月16日に発表された。

 その名も「力士」。化粧品会社のルズ(東京都品川区)が展開する「和の香りシリーズ」のひとつで、7月3日に全国発売する。ホームページでは「お相撲さんの力強く逞しい背中、お香の様な懐かしい温かみのある香りです」と紹介されている。想像は難しいが、一体どんな香りなのか。ルズの天田徹代表に聞いた。

「お相撲さんとすれ違うとほのかに香る、びん付け油の香りをベースにしているんです」

 びん付け油は今では一般的には使われなくなったが、伝統的な整髪料だ。香りをかがせてもらうと、確かに浴衣姿の力士が通り過ぎたような感覚がある。それと同時にどこか懐かしい、おばあちゃんの部屋のような香りにも思える。

「お香のような印象も受けるかもしれません。昔かいだことがあるような“懐かしさ”も、香りを作るうえで大切にしている部分です」(天田代表)

 柔らかで優しい香りなのに、「力士」という力強く意外性のある商品名をつけたのはなぜか。

「アイデアは2年ほど前から温めていました。香水はいま、1990年代のころに比べて、売り上げが大きく落ちています。力士とつけたのは、入り口としてはふざけていると思われても、商品名から注目していただくのも大事だと思ったからです」(同)

 香りの専門誌「パルファム」編集長で香水評論家の平田幸子さんはこう言う。

「日本人には日本人の香りの好みがあります。目立ちすぎたくないという気質もあってか、きつい香りはあまり好まれない。どこか懐かしく、なじみのある“和の香り”は、日本人に合うのではないでしょうか。力士というネーミングは香水としては冒険でしょうけどね(笑)」

 周りにお相撲さんがいないのに、どこか懐かしい香りが漂ったら……誰かが「力士」をつけているのかもしれない?

週刊朝日 2017年7月7日号


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