ルペンだったら解決できた? マクロン仏大統領がぶちあたるカベ (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

ルペンだったら解決できた? マクロン仏大統領がぶちあたるカベ

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日
フランスのマクロン大統領(右)とブリジット夫人 (c)朝日新聞社

フランスのマクロン大統領(右)とブリジット夫人 (c)朝日新聞社

 EU残留を主張しフランス大統領に就任したエマニュエル・マクロン氏。“伝説のディーラー”藤巻健史氏は大きな期待を寄せるものの、失業率の改善は可能なのかと疑問を呈する。

*  *  *
 5月下旬の朝、めまいがして起き上がれなかった。家内アヤコが脳梗塞を心配し、医者の卵の次男ヒロシに電話で指示を仰いだ。診断結果は「頭は大丈夫。悪いのは性格だけです」。

 ただ、ベッドから起き上がれず国会を1日休んでしまった。9年間乗る車が最近故障続きだが、66年間生きる私も、がたがきている。若い人がうらやましい。

★   ★
 39歳と若いエマニュエル・マクロン氏がフランス大統領に就任した。その若さに大いに期待したい。

 反EUと反移民を掲げた右翼の国民戦線、マリーヌ・ルペン氏を退けたため、「英国のEU離脱決定、トランプ・米大統領の誕生と続いた『自国第一主義』に歯止めがかかった」との論評を多く聞いた。ただ、EU死守が「グローバル主義」で、反EUが「自国第一主義」とのレッテルには、疑問を持たざるを得ない。

 フランス国民は相次ぐテロに加え、高い失業率などの経済問題に辟易していたと言われる。それらを解決できなかった既存の2大政党にそっぽを向いたのだ。

 マクロン氏の喫緊の課題は、世論調査でいつも不満のトップの失業率の改善。しかし、EU残留を主張する立場で、有効な対処手段を見いだせるだろうか?

 反EUのルペン氏なら簡単だ。通貨ユーロから離脱し、フランスフランに戻して低め誘導すればよい。

 わかりやすくするため、1=1フランとしよう。ドイツの企業は1=1フランのときに月給100フランのフランス人労働者を雇うには、100を払わねばならない。1=2フランのユーロ高/フラン安になれば、50で雇える。ドイツ企業はフランス人労働者を2分の1の給料で雇えるのだ。フランス人労働者の需要は大いに盛り上がり、失業率も大幅に改善するだろう。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい