人工知能時代には「接待マージャン」は消滅する!? (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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人工知能時代には「接待マージャン」は消滅する!?

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池谷裕二(いけがや・ゆうじ)/1970年、静岡県生まれ。薬学博士、東京大学薬学部教授。神経の可塑性を研究することで、脳の健康や老化について探求している。2013年、日本学士院学術奨励賞を受賞。著書に『進化しすぎた脳』(講談社)、『脳はこんなに悩ましい』(共著・中村うさぎ/新潮文庫)、『脳はなにげに不公平 パテカトルの万脳薬』(朝日新聞出版)など多数

池谷裕二(いけがや・ゆうじ)/1970年、静岡県生まれ。薬学博士、東京大学薬学部教授。神経の可塑性を研究することで、脳の健康や老化について探求している。2013年、日本学士院学術奨励賞を受賞。著書に『進化しすぎた脳』(講談社)、『脳はこんなに悩ましい』(共著・中村うさぎ/新潮文庫)、『脳はなにげに不公平 パテカトルの万脳薬』(朝日新聞出版)など多数

 テレビにも出演する脳研究者・池谷裕二氏が「週刊朝日」で連載中の人気エッセー「パテカトルの万脳薬」を抜粋した最新刊『できない脳ほど自信過剰』(朝日新聞出版)が発売されました。自分を過大評価するのも、他人が劣って見えるのも、実は「脳のクセ」の仕業だったのです! 著者の池谷氏に話を聞きました。

――「できない脳ほど自信過剰」とは、なんとも刺激的なタイトルです。

池谷裕二(以下、池谷):このタイトルについては、わざわざ攻撃的で嫌みったらしくしなくてもいいのにという意見はありました。ただ、研究室内では、これは数学的に考えると当たり前ではないですか、となるのです。できない脳しか自信過剰になることはないですよね。できる人が自信を持っていたら、それは自信過剰ではなくて順当な自己評価です。逆にそのくらい自信をもってもらわないといけない。できない人が自信を持つからこそ自信過剰なんですよね。

 私の本は今まで、「脳は」「脳には」で始まるタイトルが多かったです。脳とはこういうものですよね、という本ですが、今回は違うんです。できない脳に限定しているんです。実はこういうタイトルは初めてです。メッセージ性があります。

――気鋭の脳研究者が「仕掛ける」このタイトルに、読者はどんな思いを描くと思われますか?

池谷:ほとんどはドキッとするのではなく、「あぁ、いるいる」だと思うんです。能力の低い人が自分を過大評価することをダニング=クルーガー効果と言いますが、これを聞いたとき、自分がそれに該当すると思い当たるよりも、他人に例を求めてしまうのです。ですから、ちょっと刺激が強いタイトルですが、そこまで人を不快にさせないのかな、と。ユーモアをもって、あぁ、わかるわかると受け入れてもらえるのではないでしょうか。僕のモットーは楽しくご機嫌に生きること、それを脳科学がサポートできれば、研究者としてはうれしい。皮肉な文章でもそれを知って、「これ、いいじゃないの」と思ってもらえたら、それでいいです。


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