やさしい増田明美に“腹黒い過去” 高校時代はまるで「少女漫画」? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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やさしい増田明美に“腹黒い過去” 高校時代はまるで「少女漫画」?

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増田明美(ますだ・あけみ)/1964年、千葉県生まれ。成田高校在学中の81年、多くの中長距離種目で日本新記録をマーク。高校3年で初めて出場したマラソンで、当時の日本最高記録を樹立。卒業後、川崎製鉄千葉の実業団に入り、84年ロサンゼルス五輪代表。日本最高記録を12回、世界最高記録を2回更新。引退後はスポーツジャーナリストとして執筆活動、マラソン解説などに携わる。大阪芸術大学教授。現在NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のナレーターも務める。(撮影/写真部・岸本絢)

増田明美(ますだ・あけみ)/1964年、千葉県生まれ。成田高校在学中の81年、多くの中長距離種目で日本新記録をマーク。高校3年で初めて出場したマラソンで、当時の日本最高記録を樹立。卒業後、川崎製鉄千葉の実業団に入り、84年ロサンゼルス五輪代表。日本最高記録を12回、世界最高記録を2回更新。引退後はスポーツジャーナリストとして執筆活動、マラソン解説などに携わる。大阪芸術大学教授。現在NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のナレーターも務める。(撮影/写真部・岸本絢)

増田:いま活躍している人はそうだと思う。フィギュアスケートの羽生結弦君なんか一点の曇りもない。浅田真央ちゃんもそうじゃないですか。

林:羽生君も真央ちゃんも、人間的になんて立派なんだろうと思う。

増田:この前、林さんと対談された三宅宏実さんもそうですよ。

林:みんな若いのに人間ができていますよね。

増田:いまオリンピックでメダルを取る選手は、人としても発展している気がします。私が途中棄権したのは心・技・体のいちばん最初に「心」が来ないと勝てないといういい例なんです。いまだったらメダル、取れますよ。それなりに人として成長してますからね(笑)。53歳の精神力に身体能力がついていたら……。

林:でも、増田さんだってすごい記録を次々に塗り替えたんですから、堂々と「私もそうでした」とおっしゃってくださいよ。

増田:私が言えるのは「天才少女だった」ってこと。オリンピックはダメでしたけど、その前までは陸上の中長距離の全記録を塗り替えましたから。「彗星(すいせい)のごとく」って書かれて、ちょっと時代をつくりましたよね。自分で言うのも変だけど(笑)。

林:いえいえ、そのとおりですよ。「五輪、メダル間違いなし」「天才少女」の文字が躍っていました。

増田:そう。期待されちゃって。

林:でも、その期待が重圧となって逃げちゃったんですね。

増田:オリンピックの前にね。行方不明事件を起こしたんです。「失踪10時間の空白」って書かれました。

林:でも、壮行会をスッポかしただけでしょう? オリンピックをスッポかしたら問題だけど、べつに「失踪」ってほどでもない気がする。「10時間の密会」じゃないんだし(笑)。

増田:まさか、恋愛もゼロでした。「頑張れ!」という言葉を浴びたくなかったんです。調子が悪いのに「頑張れ、頑張れ」と言われてね。いまは「楽しんできて」と送り出してくれますけど、当時は「日の丸に恥じないように」、みんな「頑張れ!」「頑張れ!」って。あれは時代もありました。

週刊朝日 2017年6月2日号より抜粋


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