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「あなそれ」の東出昌大に注目! “棒読み”が不倫妻への復讐だった?

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(c)カトリーヌあやこ

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 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏は、「あなたのことはそれほど」(TBS系 火曜22:00~)で、東出昌大の棒読みに注目する。

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 占師に「2番目に好きな人と結婚した方がいい」と言われ、なんとなく涼太(東出昌大)と結婚した美都(みつ=波瑠)。しかし、ずっと思い続けていた中学の同級生・有島(鈴木伸之)と偶然再会するやいなや、ラブホへGO。不倫ドラマは数あれど、このヒロイン罪悪感ゼロ。まさかのちゃっかり不倫なんである。

 あっという間にベッドインしたと思ったら、すかさず二人で温泉不倫旅行。ウキウキなところで、男の携帯が鳴る。「俺、帰るわ。赤ちゃんが生まれたんで」。ちゃっかり有島にも妻(仲里依紗)がいた。

 すると美都は「大丈夫、私も結婚してるから、安心して!」って、なんだそのちゃっかり返し。びっくりしたわ。そこで有島も「なんだ~、よかった!」とニッコリ。みなさん、バカですよ! このドラマに出てくるの、バカとクズばっかりですよ。

 不倫デートの食事代を、もらった出産祝いからちゃっかり支払う有島。夫の同僚を自宅に招いたのに、午後いち不倫で寝過ごす美都って、不倫というよりもう、人としてダメなエピソードの連続。

 だいたい今までの不倫ものには、妻が不倫に走る要因がちゃんと用意されていた。たいてい夫がマザコンで、夫婦はセックスレス。でも、美都の夫・涼太は何ひとつ落ち度がないんだから。一途に妻を愛し、料理上手な夫。そりゃちょっと会話が棒読みだけど。

「ミッチャンノトモダチガクレタウドン、オイシイネ」って、うどんのびるかと思ったけど。

「フタリデタノシククラソウネ」って、ぎごちないにもほどがあったけど。でも、ちょっと待て。妻の不貞に気づいたら、そりゃ夫の舌の根も凍るはず。妻と男がこっそり自分のことを「柴犬」って呼んでるって知ったら、「シバイヌガ、アキタイヌニナッチャウヨ」って棒読むって。

 そう、棒読みこそが、ちゃっかり不倫妻に対する復讐。結婚記念日にレストランのテーブルを囲み、夫はついに妻を追い詰める。「キミハウソガヘタダ」と。

 すべてを知っても、夫は呪いのように妻を愛することを誓う。「コレガボクノプレゼントデス」って、一瞬ソフトバンクのロボット・ペッパーくんかと思ったけど大丈夫。今やもう、あなたの棒読みはそれほど(気にならないって)。

週刊朝日 2017年5月26日号


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