紫漬け、すぐき、みぶ菜……京都・錦市場には、数え切れない種類の漬物が揃っている(撮影/写真部・松永卓也)
紫漬け、すぐき、みぶ菜……京都・錦市場には、数え切れない種類の漬物が揃っている(撮影/写真部・松永卓也)

 各地の市場には、他所(よそ)には負けない「名物」がある。中には、現地に足を運ばずとも堪能できる逸品も。取り寄せれば、食卓が豊かになること間違いなし!(価格は税込み。他に送料がかかります)

【市場の名物 写真はこちら!】

【稚内】北市場
日本最北端に立つ市場。ずっしり重い毛ガニ、利尻昆布を食べて育つウニ。オホーツク海の幸が食欲を刺激する!

■魚常明田鮮魚店(北海道稚内市開運2-1-5)
3月からオホーツク海で毛ガニが獲れ始めた。甘みの強い上品な味噌は、他のカニでは味わえない。1kgあたり8000円前後。粒の大きな北紫ウニは4500円。ウニの王者と言われる希少な利尻産蝦夷バフンウニは、5月末から販売予定だ

【釧路】和商市場
魚介類はもちろんのこと、北の大地で育まれた青果や乳製品も充実。北海道名産「インカのめざめ」は必食だ。

■釧路和商協同組合(北海道釧路市黒金町13-25)
栗のような甘みがあるインカのめざめ。煮崩れしにくく使い勝手もいい。5kg2700円。酪農が盛んな地域だけに、おいしいチーズもたくさんある。セミハードタイプの鶴居シルバーラベル100g615円。口当たりの良い、牧場のカマンベール100g702円

【気仙沼】海の市
日本唯一の“鮫博物館”も併設する、震災復興の象徴的場所。名産のふかひれを用いた加工品が充実している。

■マーメイドスタイル(宮城県気仙沼市魚市場前7-13)
世界一と称賛される気仙沼のふかひれ(金糸)を使用した贅沢なスープ。醤油ベースで柔らかい味わいの広東風、辛みの利いた四川風の2種類あり、地元の「南三陸ホテル観洋」総料理長が監修。広東風ふかひれ濃縮スープ3~4人前1080円

【東京】築地場外市場
鮮魚から乾物、コーヒー豆まで。この市場にないものはない!? もちろん目玉は、世界中から届けられる高級マグロ!

■大興(東京都中央区築地4-11-7)
狭い路地に面したショーケースに、本マグロ、インド、メバチと各種マグロが並ぶ。柵で送られてきたマグロを、好きな厚さに切るのは快感だ。「一番のお買い得は、上質のメバチだね」(高橋健治店長)。そのトロは味が濃くて、口中でとろけた

【京都】錦市場
四条通の一筋北に位置し、126店舗が軒を競う。別名「京の台所」。錦をうまく利用すれば、あなたも雅な京都人。

■打田漬物錦小路店(京都市中京区錦小路通柳馬場西入)
定番、季節ものからオリジナルまで、上品な京漬物がズラリ。お茶漬けにもよく合う「刻みすぐき」432円、醤油と唐辛子が利いてご飯がどんどん進む「めしどろぼう」432円、彩り鮮やかな二十日大根を漬け込んだ「花大根」540円(いずれも150g)

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