帯津良一「『攻めの養生』で最期まで生きる」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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帯津良一「『攻めの養生』で最期まで生きる」

連載「貝原益軒 養生訓」

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週刊朝日#健康

養生とは「生命(いのち)を正しく養う」ということ。最期まで健康に生きる秘訣を探る (※写真はイメージ)

養生とは「生命(いのち)を正しく養う」ということ。最期まで健康に生きる秘訣を探る (※写真はイメージ)

 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。帯津氏が、貝原益軒の『養生訓』を元に自身の“養生訓”を明かす。

*  *  *
【貝原益軒 養生訓】(巻第一の1)
人の身は父母を本(もと)とし、天地を初(はじめ)とす。
天地父母のめぐみをうけて生れ、
又養はれたるわが身なれば、わが私の物にあらず。

 養生というと健康で長生きするための方法だと思われがちです。しかし、本来、養生とは「生命(いのち)を正しく養う」ということなのです。つまり、生命のエネルギー、いわゆる生命力を高めるのが養生です。身体を労(いたわ)って病(やまい)を未然に防ぎ天寿をまっとうするというのは「守りの養生」です。ひるがえって本来の養生は、日々内なる生命エネルギーを勝ち取り、まさに最期に死ぬ日に最高に持っていくという「攻めの養生」なのです。私は自分が診ている患者さんに「エネルギーを加速して死後の世界に突入してください」と話しています。攻めの養生は長く生きることではなく、来世への展望を踏まえたものだと、私は思っているのです。

 貝原益軒の養生訓は、食養生や性養生の教えがよく広まっているせいか、健康や長生きの方法を説いたものだと見られがちです。私も実は、益軒の養生訓は「守りの養生」で自分が考える養生とは違うと思っていました。ところがよく読んでみると、大きな間違いでした。益軒はまさに「攻めの養生」を語っているのです。

 養生訓は一巻から八巻まであります。一巻と二巻の総論には養生とは何なのか、益軒が本当に言いたいことが書かれています。三巻以降は養生の具体的な方法です。一、二巻が幹の部分、三巻以降が枝葉の部分といえますが、枝葉ばかりが注目されがちなのです。


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