林:そしたら、綾瀬さんだけがあれよあれよと?

綾瀬:そうなんですよ。最初は30秒間の自己PRで、みんなダンスをしたりアカペラで熱唱したり、好きなことをするんです。もう一人、受けるつもりがなかった友達は「一発芸します」とか言って瞼を裏返してました(笑)。私も「ウサギのものまねをします」とか言って。

林:ウサギのものまねって、なんですか。

綾瀬;(前歯で下唇を噛み、上唇を突き出してプルプルさせる)こういう感じです(笑)。

林:アハハハ、おかしい。

綾瀬:遊び感覚でやっていたら、「え~っ、受かってる!」みたいな感じで(笑)。

林:芸能界に対する憧れはあったんですか。

綾瀬:私のところは広島でも田舎のほうだったので、芸能界は雲の上の存在でした。現実的に考えたことがなくて、オーディションを受けたいと思ったこともないし、そもそも受け方も知らなかったし。「こんな世界があるのか」という感じでした。

林:それがいまやこのご活躍ですもんね。ご両親の反応はいかがでした?

綾瀬:最初はすごく反対してましたが、今は応援してくれています。でも、仕事のことで何か言われることはあんまりないですね。「たまにはゆっくりして」みたいな感じ。

週刊朝日 2017年1月6‐13日号より抜粋