前川清まえかわ・きよし/1948年、長崎県生まれ。10月2日にテレビ朝日系で「前川清の笑顔まんてんタビ好キ」がはじめて全国放送される。番組での経験をまとめた著書『笑顔まんてんタビ好キ的生き方のススメ』(中央公論新社刊)を発売(撮影/大野洋介)
前川清
まえかわ・きよし/1948年、長崎県生まれ。10月2日にテレビ朝日系で「前川清の笑顔まんてんタビ好キ」がはじめて全国放送される。番組での経験をまとめた著書『笑顔まんてんタビ好キ的生き方のススメ』(中央公論新社刊)を発売(撮影/大野洋介)
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 1968年に「内山田洋とクールファイブ」にリード・ヴォーカリストとしてデビュー、翌年にソロデビューした前川清さん。妻だった藤圭子さんには今でも感謝しているという。

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 内山田洋とクールファイブは、もともとジャズバンドだったんですよ。クールファイブの「ルルルル~」「ワワワワ~」というコーラス、あの音の組み合わせ方は、他のコーラスグループにはないジャズの経験を生かしたものなんですよ。毎回、ちょっとずつ難しい音が入って、「ここが歌いにくいんだけど」と言うと、「そこがシャレてんだから、ここは譲れない」って。今あらためて聞くと、ウチのコーラスはすごかったんだな、コーラスに生かされた部分はあったな、と思います。

 よく棒立ちと言われる僕の歌唱スタイル、あれはもともとバンド時代に楽器を持っていたのが何も持たなくなって、しかも当時は下からせり上がってくるスタンドマイクでハンドマイクはまだないころ。それでいて僕、リズムをとると、気が散っちゃうというか、うまく歌えないんですよね。その名残がそのまま定着しちゃったんですよ。

 デビュー曲の「長崎は今日も雨だった」(69年)。長いタイトルですよね。初めて聞いたときは、なんだか石原裕次郎さんの「夜霧よ今夜もありがとう」の歌い出しに似てるなぁと思ったんです。最初3カ月ぐらいはあまり売れなかったんですが、お昼の番組で1週間毎日歌わせてもらったら、日に何万枚も売れて。すごい反響でした。

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