■体操 女子団体4位 個人ゆか7位 村上茉愛(むらかみ・まい) Age.20


H難度のシリバス(後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり)をこなす。全日本では今年になって初めて個人総合で優勝するなど、まだ成長途上。東京では大技を決めて最高の笑顔を

■レスリング 男子フリー57㎏級銀 樋口 黎(ひぐち・れい) Age.20
インターハイで2連覇し将来の大器と呼ばれたが、減量苦で足踏み。昨年の全日本で優勝し、覚醒。リオの決勝では、世界選手権王者と五分の戦いを展開。次こそ勝てる

■卓球 男子シングルスベスト8 団体銀 丹羽孝希(にわ・こうき) Age.21
わずか11歳で、U‐18日本代表に選ばれた早熟の天才。2012年のロンドン五輪アジア予選では、今五輪でも優勝した王者・馬龍を破る金星を挙げるなど、一発の魅力も秘めている

■柔道 女子48㎏級銅 近藤亜美(こんどう・あみ) Age.21
今五輪で最初の日の丸を掲げたものの、「すみませんでした。銅で本当に情けない」。金しか狙っていなかったという近藤は、後悔の言葉を口にしたうえで、「実力の差を見せつけられました。4年間ありますので、しっかり頑張りたい」と、次に向けさらなる努力を続ける決意を示した。2013年、高校3年の時にグランドスラム東京の決勝で、世界チャンピオンのムンフバットを破り、一躍脚光を浴びた。同大会では昨年まで3連覇を達成。14年には19歳で世界選手権を制するなど、女王への道を邁進中だっただけに、銅メダルに終わった初五輪は不本意だったのだろう。マークもきついが、悔しさを4年後に爆発させてほしい

■水泳男子400m個人メドレー銅200mバタフライ5位 瀬戸大也(せと・だいや) Age.22
小学生の頃から目標だった萩野公介と共に、表彰台に上がった瀬戸。前回のロンドン五輪は、国内予選で3位に終わり出場できなかった。落ち込んで練習にも身が入らなかったが、萩野が銅メダルを取ったことで心機一転。翌13年、15年と連続して世界選手権の400m個人メドレーで優勝を遂げ、五輪に臨んだ。表彰台では笑顔で萩野をたたえ、「日の丸が二つ揚がることは嬉しいことです」。東京でも日の丸は二つだ!

週刊朝日  2016年9月9日号より抜粋