「中国やタイなどでも、最も真似されているのは韓国の文化。日本では、韓国との関係が悪くなったと言われていますが、若い世代にそうした感覚はほとんどない。むしろ“イケてる”と捉えられているようです」
オンラインショップで韓国の洋服や小物を販売する中澤亜里沙さん(29)は、
「日本より流行のサイクルが早く、進んでいる一方で、値段も安い。“カワイイ”という感覚も日本人と合う」
と人気の理由を話す。
10代のコミュニケーションにSNSは不可欠。電通若者研究部の西井美保子さんは、「スマホの『自撮り』がキーワード」という。
「自撮り文化が特に進んでいるアジアの中でも、最先端をいくのが韓国。ここ数年で日本にもその波が来た」
いまや、SNSは自撮り写真のオンパレードだ。
「今のSNS文化は話題になるまでがコミュニケーション。どこまで投稿をネタ化できるかが、ティーンの価値基準になっています」(西井さん)
10代のスマホ文化が、日韓関係を救う、かも。
※週刊朝日 2016年8月19日号