「自転車で転んで入院した谷垣(禎一)幹事長の状態は深刻なようで、幹事長交代はほぼ確実。8月3日にも内閣改造と言われ、自民党幹部は浮足立っている」(自民党関係者)

 参院選では、現職大臣の島尻安伊子沖縄担当相と岩城光英法相が落選。交代するポストが増えれば、当然、政治的思惑も交錯する。

「菅(義偉)官房長官、麻生(太郎)財務相は留任。石破(茂)、岸田(文雄)両大臣は次の首相候補だから、周辺からは閣内から去って党内基盤を固めるべきとの意見が強い。党内は都知事選どころではない」(同)

 頼みの綱がちぎれてしまいそうなことから、官邸が調整に入ったという。

「官邸が、ある自民党大物に増田支援を要請したら、情勢調査で小池・鳥越に負けていたことから『三番手を応援してどうする』と、あっさり断られた。党内は『安倍政権に批判的な鳥越より小池のほうがマシ』という雰囲気になっている」(官邸関係者)

 増田氏が自慢する、緊急時の安倍首相との“ホットライン”は、投票日までに機能するのか。(本誌・小泉耕平、西岡千史、上田耕司/今西憲之)

週刊朝日 2016年8月5日号