「ドラッグ=犯罪」で解決しない セレブが薬物に溺れる三つの理由 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「ドラッグ=犯罪」で解決しない セレブが薬物に溺れる三つの理由

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週刊朝日#麻薬
日本の芸能界も相次ぐ逮捕劇に揺れた。清原和博(左)にも高知東生にも家族がいた (c)朝日新聞社

日本の芸能界も相次ぐ逮捕劇に揺れた。清原和博(左)にも高知東生にも家族がいた (c)朝日新聞社

 マイケル・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストン、プリンス……薬物の過剰摂取に絡み、亡くなる人が後を絶たない。日本では清原和博(覚醒剤取締法違反の罪で有罪確定)に続き、元俳優・高知東生が覚醒剤や大麻を所持していた疑いで逮捕された。なぜ彼らは薬物に溺れてしまうのか。識者の意見を聞いた。

 多くの海外ミュージシャンを取材してきた音楽ジャーナリストの増井修さんは「彼らが薬物にハマる理由は三つある」と話す。

「まず彼らがたたき出す利益が膨大なこと。それに群がる連中が薬物と彼らを結びつけてしまう。次に『ヒットを出し続けなければいけない』という強迫観念。三つめはドラッグの手に入れやすさと禁忌意識の低さ。欧米では日本のように覚醒剤をやったことで社会から抹殺されるようなことはない。そこから更生する道があるからです」

 絶えず人の目にさらされ、「もっと!」「もっと!!」という期待に応えなければならないプレッシャーは、ショービジネスに身を置く者の宿命だろう。ミュージシャンにとって薬物は創作のインスピレーションになるとも言われる。

「いや、それはウソです。酒を飲んでバリバリ原稿を書いて『俺、天才!』と思っても、翌朝しらふで読むと『なんだこりゃ?』となるでしょ。一時の自己満足でしかない。ただドラッグによる疾走感、『死ぬかもしれない』ところまで自分を追い込む経験が、ある種の『覚悟』として作品に表れることはあると思う」

 依存症には「共依存」という問題もある。周囲の人が依存症患者の世話をすることに意義を見いだし、依存者がそれに甘えて依存から抜け出せないケースだ。

 精神科医の樺沢紫苑さんはこう話す。

「特に多いのが『私が更生させてみせる』という奥さんや恋人。本人は助けているつもりで泥酔の後始末をしたり、薬やアルコールを隠したりするのですが、結局は依存者のためにならない。間違った愛情の使い方で、結果“共犯者”になってしまうのです」


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