■離山房


鬱蒼とした雑木林の中に立つ、隠れ家的喫茶店。ジョンとヨーコはブレンド、ショーンはブルーベリージュースが定番。裏手にある東屋の長椅子や、林に吊るしたハンモックで昼寝をしたという。当時3歳のショーンがカラマツの木で身長を測った跡も残っている。走り回ってヨーコに叱られたショーンを、ジョンが優しくなだめたこともあるとか。現在、東屋での飲食は不可だが、見学と撮影はできる。離山房ブレンド700円

長野県軽井沢町長倉820-96/定休日:10:00~17:00(土日祝と8月は9:00~)/定休日:水。臨時休業あり

■カフェーパウリスタ銀座店
78年の夏に、ジョンとヨーコは3日連続で来店した。初日と2日目は1階カウンターの手前のテーブルに、3日目はより入り口に近い卓に座って、2人とも3日間、苦みの強いパウリスタオールドを飲んだ。2人はカップとソーサーにサインを書いた(その写真は現在、2階に展示中)。パウリスタオールド580円

東京都中央区銀座8-9-16長崎センタービル1、2F/営業時間:月~土8:30~21:30、日祝11:30~20:00/定休日:なし(正月に休むこともあり)

■たつみや
神楽坂に立つ鰻の名店で、小誌は75年11月28日号で紹介したことがある。「その記事を読んだから来たそうです。小野の名前で予約があり、ヨーコさん、彼女のお母さん、朝日の記者と一緒に来店しました」(店主の高橋善夫さん)。ジョンは、蒲焼とご飯を食べた。初の鰻体験だったそうだ。蒲焼3500円

東京都新宿区神楽坂4-3/営業時間:12:00~14:00(L.O.)、17:30~20:00(L.O.)(日祝は17:00~19:30L.O.)/定休日:火、第3水

■洋食 黒船亭
今は洋食屋となっているが、当時は鉄板焼きステーキとフランス料理のレストランで、店名を「レストラン キクヤ」といった。ジョンとヨーコは、ヒレステーキにかけたデミグラスソースがかなり気に入った。そのため料理長が席に鍋を運んで、作り方の説明などを行った。スペシャル牛ヒレステーキ(200g)7020円

東京都台東区上野2-13-13キクヤビル4F/営業時間:11:30~22:00(L.O.)/定休日:元日のみ

■笹乃雪
正岡子規がこよなく愛した豆富(豆腐)料理専門店に、ヨーコ、ショーン、そしてヨーコの母と思しき女性と一緒に来店。予約をしていなかったため個室は利用できず、他の客と同じ大部屋でコース料理を食べた。現在それと同じコースはないが、朝顔御膳(2800円)などで、ジョンが食べた料理のいくつかを味わえる

東京都台東区根岸2-15-10/営業時間:11:30~20:00(L.O.)/定休日:月(祝日なら翌火)

■樹の花
79年8月1日にオープンした喫茶店。開店4日目に突如、ジョンとヨーコが訪れた。近くの映画館でショーンが映画を楽しんでいる間、ジョンはコロンビアを2杯、ヨーコはダージリンを飲み、静かに時を過ごした。「当時大学1年の息子が大ファンでしたのでサインをお願いしましたら、ジョンさんはイラストを、ヨーコさんは『夢をもとう』と書いてくださいました」(店主の成沢弘子さん)。コロンビア スプレモ750円、ダージリン750円

東京都中央区銀座4-13-1 2F/営業時間:平日10:30~20:00、土祝12:00~18:00/定休日:日

週刊朝日 2016年7月8日号